2022.01.19
# エンタメ

『RIZIN』『大豆田とわ子』『蓋』が残した爪痕…一億総発信時代における「文脈の作り方」

現代ビジネス編集部

格闘技の新しいビジネスモデル

――佐藤さんから見た2021年、格闘技シーンはいかがでしたか。

佐藤:格闘技はどうだろう、プチブームっていう感じかな。かつての「PRIDE」や「K-1」のように、東京ドームが満員になって、大晦日のゴールデンで視聴率20%っていう規模ではないけれど、それなりに注目は集めていた。地上波の放送が少なくなり、外国人選手が参加しなくなり、別の楽しみ方になって、違う世界線に突入したんだろうね。

藤井:いまの時代の国内のシーンが出来上がりつつありますよね。やんちゃな子たちが集まってくるような。

佐藤:アウトサイダーからの流れでね。メディアとしては、いまは完全にYouTubeとともにあるよ。選手たち個人のYouTubeチャンネルがあって、それぞれにファンがいて、それらの集合体、大きなお祭りとして「RIZIN」がある。

 

そういう流れのなかで集大成的だったのは、朝倉未来と萩原京平が対戦した10月の「RIZIN LANDMARK」かな。無観客の配信イベントだったんだけど、U-NEXTのサーバーがダウンして、2時間押しで始まるっていう。配信チケットもかなり売れたので、そういう手応えはありました。

TaiTan:コロナの影響で、試合ができない時期もあったんじゃないですか?

佐藤:もはや選手たちもファイトマネーだけが収入源じゃないからね。YouTubeなり別のやり方で収入を得るようになったのは、ここ何年かの大きな変化だね。

藤井:大会に出ることで人気を獲得して、そこから選手個人のファンになってもらい、そのファンが試合も観るっていう、いい循環ができてきましたよね。

佐藤:うん。経済が回る新しい仕組みができたのはよかった。

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