「うちは、
母、80歳、認知症。
姉、47歳、ダウン症。
父、81歳、酔っ払い。
ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。46歳。独身、行き遅れ。
全員ポンコツである」

こんな書き出しで2021年9月20日にはじまった、にしおかすみこさんの連載「ポンコツ一家」(毎月20日更新)。SMの女王様スタイルでの漫談で知られるにしおかさんが、2020年に母が認知症だと気づくところから率直につづられた原稿は、FRaUwebで2021年にはじまった連載の中で、最も多くの方に支持されたものとなりました。

その連載を受け、2021年11月17日にYahooに配信された中西正男さんによるインタビュー記事では、にしおかさんが家族に内緒で書いたこと、公開直後にご両親にバレ、大問題に発展したことも語っています。そこで改めてにしおかさんにアンケート。いったいどういう状況だったのか、そして今後はどのようにしていきたいのか。ご自身の筆で語っていただきました。

にしおかすみこさん連載「ポンコツ一家」今までの連載はこちら
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家族が死んでから書こうと思っていた

――中西正男さんのインタビュー記事で「3人が死んでから書こうか」と思っていたとおっしゃっていました。いつごろから認知症について「書こう」と思い、実際書き始めたのでしょうか。

実家がおかしいなあと思った初期の頃からです。
なんとなく書きとめて、なんとなく毎日怒号に巻き込まれているうちに、
これは私、1年後は廃人かもしれない。
いつかじゃなくて、今、書く元気があるうちにやるかと始めました。
そもそも書くという仕事がしたかったこともあります。
コロナ禍で仕事がなくなり生活費を稼ぐ手段、幅を広げたい。
この先、家でパソコン1つで出来る仕事があると助かる。
あと、私が書いたもので、疲れている方々がホッとしたり笑ったりしてくれないかなあと。
でも、これは私の自虐ではなく私の大事な生きている家族を晒すので、守り切れるのかとか、葛藤する時間がありました。

――FRaUwebの記事がバレた時のことを改めて教えてください。

連載初回が出た夜(編集部注・2021年9月20日)、バレました。
父がたまたまパソコンでネットニュースを見つけて、母に見せたようでした。

母が「全国民がウチの家族をバカ野郎、クソ野郎、アホ野郎って悪口言ってるって!本当なの?!!」と私の部屋に怒鳴り込んで来ました。

全国民と来たか……。
流石にブタ野郎は出ないんだな……と思ったり。
混乱させてごめんよ……と思ったり。

「言ってないよ。みんな優しいよ」と返しました。

他人事とは思えないという言葉が多く寄せられた第1回