脳波から従業員の“やる気”を測定するBMI端末商品化で「プライバシーの聖域」が崩壊する可能性

「BMI端末」商品化の動き

頭に被るウエアラブル端末で私たちの脳内信号を読み取り、それをビジネスや暮らしに役立てる「BMI(ブレイン・マシン・インタフェース)」の商品化が始まっている。

米ボストンのスタートアップ企業「ニューラブル(Neurable)」は、ヘッドフォン型のBMI端末を開発(写真1)。これによりオフィス・ワーカーの生産性向上を図る。

写真1)ニューラブルのヘッドフォン型BMI端末

出典:https://www.youtube.com/watch?v=aDyxGcck__c

同社のBMI端末「エンテン(Enten)」は従業員の脳波を測定し、業務への集中度を分析してグラフ化する(写真2)。

写真2)BMI端末が測定した脳波を専用アプリが分析し、仕事に集中している時間帯や注意散漫となっている時間帯を割り出す

出典:Neurable Demo Explainer FC2
https://www.youtube.com/watch?v=aDyxGcck__c

時々刻々と表示される集中度のグラフを見れば、ユーザー(労働者)は自分がどの時間帯、どのような作業に従事しているときに集中(focus)しているか、あるいは逆に注意散漫(distraction)になっているか一目瞭然だ。

 

これらのデータを基に、オフィス・ワーカーは重要な作業や商談などには自らの集中している時間帯を当て、逆に注意散漫になりがちな時間帯にはコーヒーブレークや同僚との雑談を入れるなどして適切な時間管理を行い、業務プロセス全体の生産性を高めることができるという。

同BMI端末の価格は200ドル程度と見られるが、これまでの販売台数などは明らかにされていない。同社は今後、この製品に止まらず、スマートフォンなどIT端末を脳波で操作する技術開発なども進めていく計画だ。

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