【アメブロブロガー・オギャ子の「捨てる育児」#34】
3人兄弟の母でブロガーのオギャ子さん(ブログはこちら)が子育てをする中で、「これは引き算できる!」or「いや、これは流石にできない……」と学んだことについて、自身の経験談から書き下ろしの漫画と写真とともに教えていただく本連載『捨てる育児』、第34回目のテーマは「謎の意地」について。
「子供の話はきちんと聞こう」と日頃から意識していても、うまくできず「今の良くなかったな……」と反省することってありませんか? 今回は次男くんとのやり取りの中で、頭では「悪いことした!」と思いつつも引くに引けなくなってしまったエピソードをお届け。むしろ子どもから見習わなければ、と感じたことについても教えていただきました。
オギャ子さんのインスタグラム「オギャスタグラム」でもまだ出していない、未公開エピソードをご覧ください。
オギャ子(おぎゃこ)
1982年、大阪生まれ。アメブロブロガー。マイペースなちゅんたん(長男)、心優しく激しさも持つゆいたん(次男)、甘え上手なほーちゃん(三男)という三兄弟の母。夫は輪郭が四角いことから「四角」と呼ばれている(オギャ子さん命名)。転勤族だったが、最近ついに一軒家を購入。四角さんも転職し、いまは家族みんなで大阪住まい。
イラスト・文/オギャ子
分かっていたのに言ってしまった「一言」
\右にスクロールしてお読みください!/
この連載でも何度か触れている「リッスン」。
「まずは聞こう」を子育ての信条にしていると書いてきましたが実際にはそんなキレイな子育て出来ていません……。
子どもが話しかけてきた時の「最初の一言」って大事だと思っているのですが、時には盛大に失敗してしまうこともあります。
次男がある日「急須ってなに?」って聞いてきたんです。
正確に言うと急須ではなくて何を聞いてきたのか忘れてしまったのですが、とにかく「え……!? それ知らないの!?(小4なのに)」という内容だったのです。
思わず「え……、そんなのも知らないの?」と口に出してしまったのですが……
はい。よくないですよね、この一言目……。
「え~!? 知らないの!?」だけなら会話の中でまだアリなリアクションだと思うんですけど、「そんなのも」知らないの? の「そんなのも……」って完全にバカにした口調になってしまうので、次男からしたらいい気分がしないのも当然です。
同じ「知らないの?」でも
「なにそれ、教えて~~」と言えるタイプか、
「ああ~~あれね……」と知ったかぶりをするタイプか、
「むっ!! バカにしてんの?」と怒ってしまうタイプの人、さまざまいると思います。
もしくは「誰に」言われるかによっても違ってくると思います。
長男・三男は「え? 知らないの?」って言ったら「知らーん、なにそれーー」って軽く返してくるタイプだけど、次男はそうじゃないんです。
次男の場合は、分かっていないのに分かったフリはしないけれど、恰好悪くても良いから分かるまで何度も聞くということがなかなか出来ず、少しプライドの高いところもあり、自分のできないことを見せるのがイヤ、出来ないぐらいならやらないという消極的な選択をしやすいタイプ。
だからこそコレ系の発言はやめておかないといけなかったのに、ついつい言ってしまったんです~~!!
すぐに謝ればよかったんですけど、私の中にも色々思いがありまして。
世の中誰でも次男の性格や気質を理解して、彼の地雷を避けて言葉をかけてくれる……なーんてことはないわけです。
カチンと来る言葉をかけられることや、配慮をしてもらえないシチュエーションだってある中で、カッとしてムっとしてその場から去ってしまうというやり方では、結局「それが何だったのか」答えも分からないうえに、今後分かるまでそれを聞く機会も逃してしまうことになります。
分からないなら分からないで「うん、知らないから教えて」と言ってしまう方が「急須が何なのか」を知るスピードは早くなりますよね。
プライドを捨てて素直に聞いたほうが得られる答えは早い。
ーーーというのは完全に私側の屁理屈であって、次男からすれば「分からないから聞いてるのにバカにしたような言い方しなくてもいいじゃん!」
「イヤな気持ちになった」「むっとした」シンプルにそうだと思います。
屁理屈色々こねてないで、私の一言目がよくなかったですよね……。
私の方が何年も長く生きてるし、相手はまだ子ども。
知らないことは恥ずかしいことじゃない、って普段から言ってるくせに、いざ聞かれたら「そんなことも知らないの?」と言ってしまった。
すぐに余計な一言だったと自分の中でわかってはいたのですが……。この「余計な一言」を自分で認めて謝るってなかなか出来ないんですよね~~~……。
ああああ……大人げない。
次男のプライドが高いとか書きましたが、プライドが高いのは私も一緒。
喧嘩の原因を作ったのは私なのに、素直に謝れず、その上なんだか母親っぽいことをウダウダ言いながら……結局何もなかったことにしてしまいましたぁぁぁぁ。
あーあ。
子どもの方がよっぽど「ママ、あのときはごめんね」って素直に謝ってきますよね。
見習わないとダメですね。
なんだかそれっぽいこと言いながら私も全然出来てないじゃん……と反省したお正月でした。
▼他のオギャ子さん記事もチェック!
【#1】人気ナンバー1育児ブロガーが育児で捨てた「昼寝の呪縛」
【#2】朝起きたら1歳の息子がいない…扉の向こうで母が見た衝撃的な光景
【#3】振り返ったらすごかった…3児の母が絶句した「キッチンの惨劇」
【#4】3児の母が思考停止。なぜ家の中が「スケートリンク」に?
【#5】仲良しと思ってたけど…遊びに来たママ友「悪気なき善意」の攻撃力
【#6】夫の「休みの日ぐらいゆっくりさせて」にモヤる妻の本音
【#7】「子どもを抱っこするのが苦手」な母は「母親失格」ですか?
【#8】1歳児の奇襲攻撃に困り果てた母を救った「ある行動」
【#9】お菓子購入、生活のお世話…「親として甘すぎない?」の基準とは
【#10】シーツ毎週変える?3児の母がベッドで見た「スゴイ光景」
【#11】もう抜けられない?帰省できずにやむなく選んだ「自堕落正月」
【#12】中学受験する、しないで親子大バトル!母が完敗した「9歳の名言」
【#13】会社の人は大騒ぎ!「会社命」の夫が30代で退職を選んだ理由
【#14】ワンオペ歴13年…夫の転職問題で真剣に考えた「子育て=妻の仕事」か
【#15】13年のワンオペ育児終了…会社をやめた夫の「落ち込み」を救ったものと「奇跡」
【#16】子どもだけの遠出、させていい?母の想像をはるかに超えた「小学6年生の力」
【#17】「在宅勤務なら家で子供を見られるでしょ?」に3児の母が思うこと
【#18】母親は休日なくて当然なの?3児の母が休日の朝食を子どもにまかせる理由
【#19】ツーブロックはなぜNG?学校に残る「謎校則」に3児の母が思うこと
【#20】ご褒美って何?「ゲーミングPCが欲しい」と言う中学生に3児の母が考えたこと
【#21】「父の日」すっかり忘れて夫に責められた3児の母が知った「夫婦関係」
【#22】送迎、お当番…親の負担大な「子供の習い事問題」どう向き合う?
【#23】夏休みの読書感想文で4年生の息子と大バトル…3年後に知った「驚愕の事実」
【#24】夏休みの宿題に「家のお手伝い」?…3児の母が決めた「我が家の手伝い」
【#25】子供2人がやりたい!と言った習い事の入会枠は1人だけ…3児の母の決断
【#26】オンライン授業?分散?休校?コロナ禍の学校に振り回される母の叫び
【#27】デジタルなのに紙ベース?3児の母が「学校からの連絡メール」にモヤる理由
【#28】小学生がおやつを「おごり合い」…3児の母が悩んだ「お金と友情の関係」の伝え方
【#29】「友達から仲間はずれにされる」息子から悩みを聞いた3児の母が答えたこと
【#30】「明日塾休んでいい?」と言われたら?3兄弟の母が痛感した「子供の話を聞く」の意味
【#31】兄弟喧嘩、どうしてる?悪口を言い合う子供たちに3児の母が伝えたこと
【#32】おいしい料理に反応ナシ…3児の母が決めた「褒められたい自分」との向き合い方
【#33】「今日お子さんは?」3児の母が考える“母と子はセット”の刷り込みが追いつめるもの
▼オギャ子さんのブログ
「kosodatefulな毎日」にもエピソード盛りだくさん!