2022.01.16
# 韓国 # エンタメ

働く女性が夢中になるのも納得…人気「韓ドラ」に共通する3つの「あるある」

『愛の不時着』など人気作品を考察

コロナ禍で再発した「韓ドラブーム」は、2022年に入った今も健在だ。韓国ドラマは世界で「K-drama」として知られ、韓国と北朝鮮の男女の恋を描いた『愛の不時着』を筆頭にアジアを超えて世界中の人々を虜にしている。

では、韓国ドラマの世界的なヒットの秘密は何なのか。これまで『冬のソナタ』や『美男ですね』など、過去に何度か韓国ドラマが日本でも話題となった。コロナショック以降、連続的に人気コンテンツが生まれる理由の裏には、韓国が「お決まりの勝ちパターン」を掴んでいるようにも思える。

今回は世界的人気ドラマを手がけるスタジオドラゴンによる3作品を比較したい。『愛の不時着』のほか、韓国の人気俳優キム・スヒョンの兵役後の復帰作で注目を浴びた『サイコだけど大丈夫』、女性ファン急増中のキム・ソノ主演『海街チャチャチャ』を通して、人気コンテンツの共通点を考察する。

この3つの作品はSNSの反応を見てもわかるように、とにかく女性ファンが多い。もともと韓国ドラマは女性による人気がほとんどだが『愛の不時着』、『サイコだけど大丈夫』、『海街チャチャチャ』は数あるスタジオドラゴンの作品の中でも特に女性の注目を集めたドラマだ。

人気ドラマのシナリオから共通点を探すことで、もっと韓国ドラマを楽しめるかもしれない。考察すると、韓国ドラマには疲れた女性を癒すポイントも見えてきた。

韓ドラあるある1:主役は悩みを抱えたバリキャリ女子

『愛の不時着』のヒロインは、財閥の令嬢であり経営者のユン・セリだ。作中では、セリが女社長として華麗に組織をまとめる姿が描かれている。『サイコだけど大丈夫』の主人公コ・ムニョンの設定は人気童話作家であり、『海街チャチャチャ』の場合は都会に勤める歯科医、バリキャリ女子のユン・へジンだ。

ユン・セリを演じたソン・イェジン/Netflix 公式YouTube「愛の不時着」予告編より

それぞれが社会的地位を獲得してきた道のりは違えど、みなキャリアで成功している女性という事実に違いはない。ここで重要なのは、女性の活躍が「当たり前」のように描かれていることだ。主人公のキャリアに対する「女性なのにすごい」などの反応を描くシーンは3作品どれにも見当たらない。

また、作中ではどのヒロインも人間関係に深く悩んだり、過去の傷を背負っていたり、とにかく「キラキラしていない側面」が描かれている。『海街チャチャチャ』では、主人公のへジンが「私みたいなエリート女子に、あなた(主人公の男性)は釣り合わない」と自らのステータスを言葉ではっきりと伝えるシーンがある。必死に努力してきた過去にしがみつき空回りするへジンの姿を通して、韓国のキャリアウーマンの本音を映し出しているのだろうか。

 

何かしらの欠点や辛い過去を背負った女性たちは、主人公の男性と出会うことで長年抱えてきた悩みに向き合い、人として成長する。これにはNiziUを生んだ「虹プロ」に近いものがあるように見える。

作品や番組を通して登場人物の成長過程を見せることで、視聴者の心に応援したいという気持ちが芽生え、感情移入しやすくなる。登場人物の成長の描写は、視聴者を虜にする要因の一つと言えるだろう。

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