このように、これまでは主にオンラインによる授業を進行していたことなどから、辛うじて学校内での感染拡大は抑えられていた印象であるが、ここに来て拡がっている感染の混乱に学校側の対応もまちまちでその差が見受けられる。
さらに、もとを正せば、教育部(日本の文部科学省に相当)や保健福祉部(同、厚生労働省に相当)による教育現場で集団感染が起きた場合のガイドラインなどが作られていなかったことを伺わせる。
現在、韓国は1月下旬まで冬休みに入り一先ず学校での感染拡大は抑えられることになりそうであるが、それでも保護者の間からは「子どもにはワクチン接種を受けさせたくない」という声も多く聞かれ、今後も学校での集団感染の発生と対応をめぐる混乱は続きそうである。

新年早々、規制は延長
結局、2022年の年が明けて早々2日には規制を2週間延長することが発表された。
規制の強化や学校が冬休み期間に入ることから新規感染者の多少の減少にはつながると見られるものの、あくまで一時的でしかなく、 2月になれば「民族の大移動」と呼ばれる旧正月のソルラルや学校も再び始まる。
国民の多くが規制に効果がないことを認識していることからも根本的に事態を落ち着かせるには程遠い状況という諦めの声も聞こえる。