2022.01.10
# 日本株

バフェット流「投資すべき会社」の見分け方…「ラストワンマイルを乗り切る力」に注目

バフェットはベンチャー嫌いといわれるが

バフェットは、「ベンチャー企業には投資しない」と明言している。世界有数の金持ちの投資家に無数に持ち込まれる「ベンチャー投資案件」は最初から検討さえしないということなのだ。

実際、コカ・コーラやアメックスなどのバフェットの有名な保有銘柄を見ても「伝統ある大企業」が目立つ。

また、「娘婿にしたいような人物」が理想の経営者ともいう。強烈な個性や素晴らしい能力を持っている人物ではなく、「自分の娘=会社」を生涯大切にしてくれる人物が望ましいということだ。

もちろん、高い能力を持つ経営者が悪いというわけではない。しかし、「企業経営が継続していく中では必ず凡庸な経営者が登場する」ことは避けられない。

だから、「誠実だが」高い能力を持たない人物でも会社が傾かない「経営システム」が備わっている企業に投資することになる。そして、伝統と歴史がある企業はその「経営システム」がしっかりしているから生き残ってきたと判断するのだ。

投資家の立場からすれば、貴重な資金を投じる「自分の娘=会社」を大事にしてくれる「お婿さん」が「誠実な人物」であることが最も大事だ。いくら仕事ができても「自分の娘」をないがしろにするような「お婿さん」は願い下げである。

だが、これは経営者がどのような人物でも構わないということではない。経営者に要求される「もっとも重要な資質」が「誠実である」ということであり、それこそが何にもまして重要であるということだ。いわゆる「経営手腕」はその後に続くものにしか過ぎないのだ。

しかも、バフェット(バークシャー)が丸ごと企業を買収するM&Aの場合には、既存の経営陣が残留することが条件になる。どこかから優秀な経営者を連れてくることなどできないからという。つまり、「経営陣」が企業の重要な一部であり、大概オーナー企業であるバフェットが買収する企業とその「創業家」などの経営陣は不可分だということだ。

このようなことから「バフェット流」と「優れた(誠実な)ベンチャー投資手法」とは極めて共通項が多いように思える。

そのことを痛感させるのが、2020年12月4日公開「仮想現実に覆われたこの世界で認識を変えれば覇者になれるのか」、昨年8月1日公開「成功する『ビジネスマン』が心がけている『縦人間と横人間』という観察術」、同12月19日公開「ドラッカーと密教に学ぶ、『儲け』と『高い精神性』を両立させる方法」など多数の記事で登場している沼田功氏の言葉だ。

楽天、サイバーエージェントなど約70社の企業を上場させた凄腕IPOコンサルタントでありながら、真言宗(密教)の僧侶でもある。また、昨年末の12⽉28⽇(⽕)、投資先であり、社外取締役を務めるRecovery International 株式会社が、東京証券取引所からマザーズ市場の上場承認を受けた。上場予定⽇は2⽉3⽇(⽊)である。

 

彼の、私が執行パートナーを務める人間経済科学研究所への「マザーズ市場の上場承認:Recovery International株式会社」、「サイバーエージェントを通じて考えたこと」、「IPOと『盛りのついた優秀な雄猿』」の3本を中心とした寄稿なども参考にこの問題について考えてみたい。

なお、以下は全くの私の私見であり沼田氏の見解と一致するとは限らないことを申し添える。

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