「愛おしい時間」を噛み締めながら

10年前、育児の大変さに驚くとともに、自分の時間がなくなったことで、心がついていけなかった最初の子育て。時が経ち、家族が増え、今では家族に振り回される、こんな生活が、私の幸せになりました。

日々、時間も体力も追い詰められて、夫や息子達にイライラすることも多いけれど、母としてこんなにも求められ、必要とされているこの生活が、やっぱり幸せだな、と感じられるようになりました。
それなのに……
あんなにママ! ママ! ってどこへ行くにも、どこにいたって、泣きながら私にしがみ付いてきた息子達は、少しずつですが、でも確実に、私の手から離れ始めています。

いやいや、まだずっと先!
でも、きっと、あっという間。

年末、長男・次男をつれ、散髪へ。 写真提供/中村仁美
-AD-

こうして、息子達が人生の節目を迎える度に、“その日”を思うのです。
今、騒がしければ騒がしいほど、“その日”を思い、切なくなるのです。
息子達だけではありません。
我が家は、夫が12歳上。
不規則な生活に、塩分過多の運動不足。
いつかみんな、私をおいて旅立ってしまう!?

新年早々、マイナス思考丸出しで申し訳ありませんが……でも。
誰もいなくなったら、誰にも必要とされなくなったら、果たして私は今のような人間的な生活が送れるのだろうか?
誰のためでもない、自分のためだけに、エネルギーを費やせるのだろうか?
朝だって起きなくていいし、食事だって作らなくていい。
掃除だって洗濯だって、自分さえよければ、やらなくても誰も困らない。
と、なると……うおおおお!
こ、これはまずい!!

永遠ではない、いつか終わってしまうから、より愛おしい。
そんな“今”を噛み締めながら、もう一度、自分1人の時間を楽しめるように、準備にとりかかろうと思います。
もちろん、家族にしわ寄せがいかない程度に、少しずつ。


ちなみに、夫曰く、大竹家は代々長生き家系らしく……
となると、夫といられる時間は……ざっと計算しても残り30年か。
30年⁉
まあまあ長いな。


今年も、こんな日々の戯言にお付き合い頂ければ幸いです。
2022年も宜しくお願いします。

中村さんの今までの連載はこちら