2022.01.03

「死刑執行」を伝えるのはなぜ「当日の直前」なのか…? ほとんどの人は知らない「死刑執行が決まる瞬間」

法務大臣は「死刑もやむを得ない」と…

世界各国で「死刑制度」が次々廃止になっていく中で、日本はいまだに死刑制度が存在している"珍しい国"になっている。

2021年12月21日にも、日本では確定死刑囚3人の刑が執行された。死刑執行は2019年12月以来の2年ぶり。会見を行った古川禎久法務大臣には記者からこんな質問が飛んだ。

「死刑制度の存廃については国民感情とか刑事政策の在り方も踏まえてということですが、日本の国民感情について大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか」

この質問に対して、古川大臣は次のように答えた。

「今現在、国民世論の多数が極めて悪質凶悪な犯罪については死刑もやむを得ないと考えていると認識しています。凶悪犯罪がいまだに後を絶たない状況を鑑みたときに、やはり罪責が著しく重大な凶悪犯罪を犯した者に対しては死刑を科することもやむを得ないと思っています。したがって、私は死刑を廃止することは適当でないと考えています」

 

死刑制度が存続する日本で、その実態や詳細についてあまり知られていないという実情が近年注目されるようになり、死刑制度についての知識や実態を学びたいという人が増えている。実際、最近では死刑に立ち会った刑務官に取材したマンガ『刑務官が明かす死刑の話』が死刑制度の実態が詳細に描いているとして話題になっている。

「刑務官が明かす死刑の話」より

確かに、『刑務官が明かす死刑の話』ではマンガを通して死刑へのさまざまな知識を学ぶことができる。たとえば、死刑執行をおこなう瞬間について触れた箇所では、死刑において執行ボタンを押す刑務官は1回の死刑において3~5人だということ、さらにどのボタンが実際に床をぬくボタンであるかはわからないようにしているといったことが紹介されているが、そうしたことを知っていたという人は必ずしも多くはないだろう。

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