2022.01.03
# マンガ

30代独身、5年彼氏無し…自分への「世間の目が気になりすぎる」女性の生きづらい人生

現代ビジネス編集部

「それなり」な着地点にしか行けなくても

――SNSで大きな反響を巻き起こした読み切り「普通の人でいいのに」を経て、最新作「まじめな会社員」が刊行となりました。本作に着想を得たきっかけ、本作で描きたいものについて、お聞かせください。

連載のお話をいただいた時に「普通の人でいいのに!」のようなテイストで、ジャンルとしては恋愛ものの方向でいこうという話になり、前作に引き続き「30代、独身、彼氏無し」の主人公にしました。

漫画を描くうえでは、主人公を「いい人」にはしたくないと思って描いています。

たいてい、世の中の物語は「性格がよく勇敢で正義感が強く物事の本質を見抜く目を持った主人公」が出てきますが、いつも、自分は噛ませ犬的な脇役の方が人格としては近いと思ってきました。

「まじめな会社員」より
 

そのため、あまり主人公として選ばれない、取るに足らない脇役を主人公にしようと思いました。性根のよくない主人公なので当然「素晴らしい出来事」には巡り合いませんが、それでもダメな人のダメな人生を描きたいと思っています。

そもそも「描かれない」ということじたい「そういう人はいない」と存在がないことにされているようで、不満がありました。ダメな人はいるし、ダメな人がダメなまま「それなり」な着地点にしか行けないとして、それを「無い」ことにはしたくないと思って描いています。

同時に、太宰治の「人間失格」などがすでにあるので、「ダメなやつがグダグダ言ってるダメな人生を描く」は王道という気もします。

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