中国、韓国、北朝鮮、そして日本…2022の東アジアを動かす「5人のキーパーソン」

日中国交正常化50周年の節目の年に

2022年、明けましておめでとうございます!

今回で603回目となるこの連載、今年も毎週、中国を中心とした東アジアの最新事情をお伝えしていきます。引き続き、ご愛読の程、よろしくお願い申し上げます。

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2022年正月第1弾は、今年の東アジア情勢を占う「5人のキーパーソン」を挙げたい。以下5人の政治家が今年、東アジアを動かす重要な役割を担うことになるーー。

 1. 胡春華

中国に4人いる国務院副総理(副首相)の3番目である。習近平総書記より10歳若い1963年生まれで、「革命第6世代」のホープだ。つまり、「革命第5世代」の核心である習近平総書記の有力な後継者と言える。

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ニックネームは、「21世紀の鄧小平」。鄧小平氏が切り拓いた改革開放政策の信奉者だからだ。これまでの中国政治の慣習に則るなら、今年後半に開かれることが決まっている第20回中国共産党大会で、9514万人の中国共産党員のトップである総書記に就く可能性が高かった。

ところが、習近平総書記は、権力の座を「2期10年」で手放したくない。このまま2035年まで、長期政権を続けたいと考えている。

この最高指導者の人事案件を巡って、2021年に「中南海」(北京の最高幹部の職住地)では、激しい権力闘争が繰り広げられた。そのマグマは収まるどころか、いまも激しさを増幅させている。

昨年11月に開かれた6中全会(中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議)で、習近平総書記が、20回大会以降の5年間も引き続き、総書記にとどまることが内諾された。

その条件は、習総書記が崇拝している「革命第1世代」の核心・毛沢東元主席と同等に、「革命第2世代」の核心・鄧小平元中央軍事委主席、「革命第3世代」の代表格・江沢民元総書記、「革命第4世代」の代表格・胡錦濤前総書記の業績を評価することだった。

 

これは、6中全会で採択した「歴史決議」から読み取れることだ。ともあれ、これでナンバー1の留任は決まった。

2012年11月に始動した習近平体制において、共産党の序列2位は李克強国務院総理(首相)である。その李首相は、2023年3月をもって退任することが確実視されている。

そうなると、今年後半に行われる第20回中国共産党大会の最大のポイントは、誰が首相ポストであるナンバー2の席に就くのかということになる。もっと踏み込んで言えば、胡春華副首相が首相ポストに昇格するのかということだ。

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