2022.01.07
# ビジネス

多くの人が知らない、牛乳の「深い闇」…「水より安い」のウラにある残酷な現実

鎖でつながれ、角を切り取られ…

イメージ通りなのだろうか?

牛乳は日常の食生活にとって身近で、なくてはならない存在だろう。それゆえに消費者に向けた広告も盛んだ。

緑豊かな大草原で乳牛がゆったり牧草を食べているシーンは、テレビやネット広告などでよく見られる。とくに人気俳優が大草原で乳牛に囲まれながら牛乳を口にする、大手牛乳メーカーのCMは印象的だ。

Photo by iStock
 

しかし、家畜を含めた動物保護活動を行っているアニマルライツセンターの岡田千尋代表は「実際のところ日本ではほとんどが牛舎酪農であり、牛が牧草地を自由に歩くことはない。多くが工場型の酪農で、畜舎内で乳牛を飼っている」と話す。

ならば、牛乳メーカーの牧草地に乳牛が放たれている映像やイラストなどのCMは実際の乳牛の飼育環境と異なるのであろうか。

冒頭で取り上げたCMを流しているA社と、ネット広告のトップ画面にそうした映像を入れているB社に、販売している牛乳は放牧している乳牛から搾ったものなのかを尋ねてみた。

A社は「産地限定の牛乳以外は、製造工場周辺の地域から集めたものが中心で、酪農団体と取引を行っており、個別の酪農家や飼育状況について分かりかねる」ということだった。

B社は「放牧生産者が生産した生乳を使用している商品は『放牧生産者指定牛乳』のみで、その他の商品については一般的な酪農家が生産した生乳を使用している。その他の生産者の乳牛の飼養管理は、各酪農家によって様々で、各酪農家は土地条件に合わせた酪農形態を選んでいる」と回答した。両社とも放牧乳牛の牛乳は一部の商品のみのようだ。

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