提供:セブン&アイ・ホールディングス

2019年にセブン&アイグループが発表した環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』。“省エネ”“創エネ”“再エネ調達”の3本柱で、2050年までにCO₂排出量の実質ゼロを目指していきます。今回は、電力を生み出す“創エネ”と、再生可能エネルギーの調達“再エネ調達”のアクションについてご紹介します。

エネルギーグリーン化に向けた
店舗と敷地外で共に取り組む。

店舗の屋根部分には大容量の太陽光パネルを敷き詰め、再生可能エネルギーの電力を調達。

セブン&アイグループが取り組む、CO₂排出量削減のための3本柱。前回の記事で紹介したような、店舗での“省エネ”対策のほかに、電力を生み出す“創エネ”と、再生可能エネルギーの調達“再エネ調達”のアクションが拡がっている。セブン&アイ・ホールディングスのサステナビリティ推進部の江上貴司さんは、電力の“地産地消”ならぬ“自産自消”を目指していると話す。

「大容量の太陽光パネルを設置すると、店舗で使いきれない余剰電力が出ます。通常はこの余剰電力を電力会社へ売電しますが、そうしてしまうと、『再エネ賦課金』の名目で、地域のみなさんに電力料を負担していただくことになってしまいます。そこで、店舗内で電力を使いきる“自産自消”を叶えるため、蓄電池をつけて昼間の電力を蓄え、夜間にも活用しています」

セブン-イレブンでは店舗の屋根など、敷地内に太陽光発電パネルを設置する「オンサイト」方式で、電力のグリーン化を進めてきた。すでに2万1179店舗(2021年5月末時点)中、約8600店舗に太陽光パネルを設置済みだという。

また、再生可能エネルギー調達、通称“再エネ調達”のため、店舗の敷地内だけでなく、「オフサイト」(敷地外)にグループ専用のグリーン電力発電所を拡大中。遠隔地の発電所で発電された太陽光発電、風力発電、水力発電などの電力は、送配電網を通して送電されるモデルだ。今後、店舗の拡大や縮少、移転などがあった際にも柔軟に対応可能となるほか、長期間にわたって安定的なグリーン電力を調達できるようにもなる。

これからもセブン-イレブンは、先進的な再生可能エネルギーの利用の拡大で、CO₂削減を推進していく。

セブン&アイグループの取り組み

太陽光パネル設置でつくる、創エネルギー

2018年に開店したセブン-イレブン相模原橋本台1丁目店を皮切りに、神奈川県内の10店舗では100%再生可能エネルギーによる電力を調達する実証実験を行っている。路面と屋根上、カーポートの上に太陽光パネルを設置し、店舗の使用電力をまかなう。また、日産自動車の電気自動車「日産リーフ」のバッテリーをリユースしたオリジナル蓄電池により、太陽光発電の余剰電力を蓄電して夜間に使用できる蓄電池システムを導入した。そのほか、住宅用太陽光発電の設置から10年間の余剰電力買取制度を満了した、通称「卒FIT」由来の電力を調達するなど、再生可能エネルギー100%の電力による店舗運営を目指している。

国内オフサイトでつくる、再生エネルギー

2021年6月、NTTグループとの共創により、国内初の追加性のあるオフサイトPPA千葉若葉太陽光発電所が完成した。「オフサイトPPA」とは、「オフサイト型コーポレートPPA」(Power Purchase Agreement=電力購入契約)の略で、オフサイト(敷地外)に設置された発電所から再生可能エネルギーの電力を長期的に購入する仕組みのこと。千葉若葉太陽光発電所からは、セブン-イレブン40店舗の電力が供給され、100%再生可能エネルギー使用店舗を実現するという。今後も環境面に配慮しながら、太陽光や風力、水力などの発電所をオフサイトに新設、国内の再生可能エネルギーの拡大に貢献していく。

「アリオ市原」のメガソーラー

大型商業施設のCO₂排出量削減のため、屋根面積の大きい千葉県市原市の「アリオ市原」にメガソーラーを導入、2020年より稼働を開始した。屋上に設置された6229枚のソーラーパネルでは約2.4MWの発電が可能で、「アリオ市原」全体の電力使用量の約25%をまかなう。CO₂排出量は約25%、年間1199tの削減を可能に。今後、他の店舗での展開も検討していく。

ヨークベニマルの遠隔サポートシステム

スーパーマーケットに欠かせない、冷蔵・冷凍ショーケース。これまで管理を各店舗に一任していたが、ヨークベニマルでは遠隔サポートシステムを導入。専門家が温度異常やムダな冷やしすぎを監視し、すみやかに対応していく。早期発見により迅速に改善できるようになり、省エネや従業員の作業効率のアップに寄与している。

国内外のEV充電器と水素ステーション

カーボンニュートラル実現のために注目されているのが、ガソリンの代わりとなる水素や電気を燃料とする自動車だ。セブン-イレブンは、2014年から水素ステーションを3店舗に併設しているほか、日本各地の店舗に約2800基のEV充電器を展開。アメリカのセブン-イレブンは現在14店舗にEV充電器を22基展開しているが、2022年末までに250店舗に500基を設置すると発表した。社会インフラとなるべく、今後もこの動きは加速していきそうだ。

地域と一緒に。地球のことを考える
「ライトダウン」イベントを開催!

セブン&アイグループでは、3月下旬の「アースアワー」や7月7日の「クールアース・デー」など毎年数回、地球環境について考える日の夜に、店頭看板などを消灯する「ライトダウン」を実施。CO₂排出量削減に直結するというよりも、店と地域が一緒に地球環境について考えるための運動だ。2021年7月7日の取り組みには、セブン-イレブン加盟店を含む、グループ約7500店で実施。地球にやさしい活動が広がっている。


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セブン&アイ・ホールディングス
☎03-6238-3000


●情報は、FRaU2022年1月号発売時点のものです。
※本記事で紹介している商品の価格は一部を除き消費税を含んだ金額です。なお一部の商品については税込価格かどうか不明のものもございますのでご了承ください。
Photo:Masanori Kaneshita Illustration:Yuko Saeki Text:Chihiro Kurimoto Edit:Chizuru Atsuta