蛸も猫も実は縁起物。「猫に蛸」は最強なのだ!
お正月といえば、「縁起物」。お正月飾りも、おせち料理にも、長寿や健康、子宝などの意味が含まれていて、1年の無病息災を願って、送り合う風習が日本にはある。
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そんな縁起物の中で、「猫に蛸」というのがあるのをご存じだろうか?
蛸は、発音から「多幸」、ピタッとくっつく吸盤は「善いものに吸い付く」、危機が迫ると墨を吐いて敵から逃げることは「苦難をけむに巻く」とされている。さらに、英語の「オクトパス」は「置くとパス」とこじつけられ、合格祈願を意味している。ゆでると赤くなる姿も縁起物とされているのだ。
猫は、暗闇の中でも物をよく見る力があること、ネズミだけを捕ってくれ農作物の被害を防いでくれることから、縁起がいい動物として珍重されてきた。
この猫と蛸ふたつの縁起物が合わさった「猫に蛸」、まさに最強の縁起物と言えるのだ。実際に、200年以上の歴史のある山形県米沢の伝統工芸の土人形「相良人形」には、猫の上に蛸が乗ったユニークな「猫に蛸」という人形があり、人気を集めている。
そんな超縁起物の「猫に蛸」ともいえる、写真や動画をSNSにアップし、話題を集めているのは、静岡県熱海市にある“猫に会えるかもしれない“バー『Muddy Cat(マディキャット)』のオーナーの山村さんだ。しかも、アップしているのは、巨大な蛸のぬいぐるみに絡む生身の猫さん。その写真、二度見、三度見してしまうほど、何とも言えない味わいを醸し出しているのだ。