主にインスタグラムで「結局怖いのは人間だよね」というテーマで漫画を描き、53.7万人のフォロワーがいる、ちなきちさんの人気作『僕と帰ってこない妻』。主人公は妻と子を持つ、ごく普通の会社員・倉田和樹。周りからはイクメンでよくできた夫だと評価されていますが、妻の雪穂が家出し帰ってきません。なぜ2人はすれ違ってしまったのか。夫婦関係が変化した妊娠初期、雪穂が切迫流産と診断されたときのことを和樹は振り返ります……。前編【妊娠中に絶対安静になった妻…「退職すればいいのに」同僚から届いたメッセージ】から続く、後編記事です。

夫の心配は「家計」のこと

ごくごく普通の夫婦に起きたすれ違いを描いた『僕と帰ってこない妻』。主人公の和樹は「家族サービス」をしっかりするという自称イクメン夫。誰もが羨む円満な夫婦関係だったはずなのに、ある日突然「書置き」を残して妻と子供が出ていってしまいます。

二人の関係が変化したのは妊娠初期。雪穂はつわりでつらいい状況の中、更に「切迫流産」と診断されたことで、会社での立場が悪くなり、自尊心はボロボロ。ついには「仕事をやめた方がいいのかもしれない」と言い出してしまいました。

『僕と帰ってこない妻』#14より。漫画/ちなきち
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というのも、雪穂の職場はノルマ制。雪穂が休んでいる間にも、残された人たちが雪穂のノルマも背負って働いてくれているのです。そんな中、ノルマに追い詰められた人が誤って送ってしまったであろう「倉田さん(雪穂)、辞めてくれればいいのに」というメッセージ。送信者の気持ちに理解を示しながらも傷ついている雪穂を見ながら、和樹は今後の家計のことを考えていたのでした。

それでは続きをご覧ください。

漫画/ちなきち