主にインスタグラムで「結局怖いのは人間だよね」というテーマで漫画を描き、53.7万人のフォロワーがいる、ちなきちさんの人気作『僕と帰ってこない妻』。主人公は妻と子を持つ、ごく普通の会社員・倉田和樹。周りからはイクメンでよくできた夫だと評価されていますが、妻の雪穂が家出し帰ってきません。なぜ2人はすれ違ってしまったのか。夫婦関係が変化した妊娠初期、雪穂が切迫流産になったときのことを和樹は振り返ります……。前編【妊娠中に絶対安静になった女性が、職場の同僚に「存在自体が迷惑」と言われた理由】から続く、後編記事です。

働く女性が妊娠した時に直面する苦悩

ごくごく普通の夫婦に起きたすれ違いを描いた漫画『僕と帰ってこない妻』。主人公の和樹は「家族サービス」をしっかりするという自称イクメン夫。誰もが羨む円満な夫婦関係だったはずなのに、ある日突然「書置き」を残して妻の雪穂と子供が出ていってしまいます。思えば雪穂と和樹の関係性に変化があったのは、雪穂の妊娠が発覚したときからでした。

つわりがひどい状態でも頑張って仕事を続けたために切迫流産と診断された雪穂。妊娠での体の変化、うまくいかない仕事、家事もままならず情緒不安定になり、ついには「仕事をやめた方がいいのかもしれない」と言い出してしまいました。

『僕と帰ってこない妻』#13より。漫画/ちなきち
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というのも、雪穂が務めている職場には厳しい販売ノルマがあります。本来であれば休職している人は配属人数にカウントされず、ノルマも調整されるべき。けれど、雪穂の職場では、育休中であっても人数にカウントされてしまい、「配属されている人数分のノルマ」を残された人員で補わなければならないというのです。だから職場では「存在するだけで足を引っ張る」と言われていると涙を流す雪穂。

さらにその状況に追い討ちをかけるような出来事が起こります…。

それでは、続きをご覧ください。

漫画/ちなきち