「推し」の尊さを体感している作家が描くリアル

実際に八田さんには、現在「推し」がいて、推しがいることで生活が色鮮やかになることを体感してきたという。

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「私自身、アイドルにハマったのは今回が初めてなのですが、一生縁のないと思っていたアイドルが突然自分の世界に現れて、あっさりと人生が変わってしまいました。そして、メンバー一人一人や音楽に支えられて、彼らは私の存在すら知らないのに、日々を頑張れてしまう…というのはとても不思議なことに感じていました

ですが、きっとこれはどんなコンテンツにも通ずることで、それを生み出す一人一人の人間のカッコいい生き様を好きになったのだと思います。そして個々の人格を作り上げたのがお互いの相互作用と化学反応であり、メンバー全員で初めてグループという一つの人格を為していることへの感謝が結果として、推しごとになっていました。今作を練るにあたって、それが主人公の健やキャラクターを通じての仁義になるのだと思いました」と八田さん。

(c)八田 てき/一迅社『やくざの推しごと』1巻より

漫画には主人公の金城以外にも、「推し活」をするさまざまな人が登場する。さらに、金城を「推し」ている部下も登場する。漫画を読み進めると、作品にハマり、作品の中の登場人物の中にも「推し」が生まれるという現象も起きてくる。

そして、八田さんはこういう。
「何より、金城の推すK-POPグループ『MNW』は、私の大好きなアイドル達の大好きなところをかき集めたグループなので、彼らを描くときはより一層手に力が入ります。こんな風に人生を輝かせてくれる人たちがいるんだよ、というのが少しでも伝わってくれたら嬉しいです」

「推し」がいる人は共感間違いなし! さらに、「推し」って感覚がわからないという人にも「推しごと」の魅力を知ることができる作品でもある。

金城が「推し」にハマる過程が描かれる、1巻の第1話~第3話をぜひ、読んでみてほしい!