なので、クラス内だけではなく、こういったテスト会場の移動の中で、学年の誰がどのくらいの成績なのかも、徐々に分かって来るのです。

それがなぜ最悪なのかと言うと、中国のスクールカーストは日本と違い、ほぼ完全に成績の良し悪しで構成されています。高校でモテるのも、ザ・美女/イケメン!と思われてるような子達より、「学覇」と呼ばれる頭脳聡明な子だったりするのです。

中国のスクールカーストは、運動や外見ではなく、学力で決まるという。漫画/かいし
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日本では、「成績が良いから周りから浮かないようにちょっと隠す」ということもあると思いますが、中国では自分がいかに凄いか、周りに行動でアピールして行くのが主流だったように思います。

一発勝負で決まる大学受験!浪人文化がない理由

日本では浪人生を社会がある程度理解し、容認している文化があると思うのですが、中国では、浪人生をあまり見ません。それはなぜかと言うと、以下の二点の原因が見られます。

1、単純に受験までの一年が辛すぎるので、もう一年続けられる気力が無い

前回の連載にも書いたように、当時、私がいた学年では、受験のプレッシャーで鬱や摂食障害になる人、禿げる人など、受験が近づくとともに、心や体に支障が現れる学生が次々と増えて行きました。

前回の連載『勉強くらいで死ぬことはない…中国の「大学受験」が壮絶すぎる! 』より、ストレスによりどんどん変わっていく同級生たち。漫画/かいし

今でもたまに同級生とあの頃を振り返ると、みんな口を揃えて「高三の一年は絶対にもう経験したくない!!」と言い出します。単純にあの地獄のような一年を、おそらく多くの人はもう一度繰り返す体力も心力も無いのでしょう。