2022.01.06
# ドイツ

なぜドイツ語には「すっぴん」という言葉がないのか?「ありのままの自分」を大事にする国民性

化粧をしていないこと――「すっぴん(ノーメイク)」がこれほど頻繁に話題に上がるのは、日本だけかもしれない。日々、SNSやネットニュースで、アイドルや女優の「すっぴん」について取り上げられ、注目を集めている。

従来、女性が外出する際に化粧をすることは当然するべき“マナー”とされ、「すっぴん」はまるで裸を見られるような気恥ずかしさを伴うものとされてきた。

しかし、ドイツ在住20年以上というライフアドバイザーのキューリング恵美子氏によると、ドイツ人女性の多くは、街中でもオフィスでもノーメイクで過ごしているという。同氏の最新刊『ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか』では、その背景に「ありのままの自分を大切にする」「他人の目を気にしない」ドイツ人の自己肯定感の高さがあることが解き明かされている。

「素のままの自分」がカッコいい

ドイツに移住してすぐ、私は街行く女性たちの姿に「ある違和感」を覚えました。

最初は偶然かと思いましたが、1か月も経つとそれがドイツ人にとっては普通のことなのだとわかりました。近所でも街中でも多くの女性がノーメイクで過ごしているのです。

写真はイメージです/Photo by iStock
 

日本では、メイクをするのは常識です。会社に行くのにも買い物に行くのにも、若い人でもお年を召されていても、メイクをして出かけている女性がほとんどだと思います。

はるか昔の話ですが、高校を卒業すると化粧品店からメイクの無料レッスンの案内が届き、母と一緒に出かけたことがあります。初めて眉を整えてもらった際の「違和感」は、今でもよく覚えています。

女子大の入学式で学長が「これからは身だしなみとして、きちんとメイクをしてください」と話していたことが思い出されます。私も日本で働いていたときは、毎日欠かさずメイクをしていました。それが女性の身だしなみとして「常識」だと思っていたからです。

しかし、ドイツに移住後、ノーメイクで颯爽と歩くドイツ人女性に、私の常識はあっさりと打ち砕かれました。彼女たちが「素のままの自分でいる」様は、とてもカッコよく、自信に満ち溢れているように私の目には映りました。

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