2021.12.31
# 不動産

「高層マンション」の絶望的な末路…これから「平屋の時代」が来そうなワケ

しょせん建物だけの価値
大原 浩 プロフィール

高層建築はホームセンターと同じように不便だ

また、土地の値段が安くなり、建築費が高騰すれば高層建築はピラミッドのような象徴以上の意味を持たなくなるかもしれない。

タワーマンションの高層階と低層階の格差が言われるが、高層階は地震の時の揺れが激しいことは東日本大震災の時に体験済みである。また、子供などが高層階で暮らすことによる健康被害を心配する人もいる。

さらに、現状の消火用のはしご車が届くのはせいぜい10階くらいまでだ。9.11テロで、世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだ時に、上層階に追い込まれた人々が次々と飛び降りたという悲惨な事件があった。テロではなくても、自然災害や火事によって日本で同じようなことが起こらないとは言えない。

ちなみに、私は飛び降りても足の骨折程度で済むであろう3階よりも高い場所に住んだことはない。

また、ホームセンター全盛の中で、11月8日公開「『プライベートブランド』がこれから『衰退する』と断言できるワケ」5ページで登場した「地元を大事にするワークマン」、が伸びている。ワークマンが好調な理由はたくさんあるが、ホームセンターよりも「便利」なところも評価されている。

ホームセンターの場合は、巨大な駐車場に車を停めてエントランスにたどり着くだけでもそれなりの時間がかかる。さらに、巨大な店舗の中でお目当ての商品を探すのにも苦労する。

 

それに対して、ワークマンは店舗の前に車を横付けにして、お目当ての商品を購入するまでの時間は数十秒から数分あれば充分だ。

つまり、巨大なタワーマンションがホームセンターであり、一戸建てやミニマンションがワークマンだということである。

11月30日公開「習近平ですら吹っ飛ぶインフレの脅威…2022年、世界『大乱』に立ち向かう7つのポイント」のような事態が予想される中で、不動産に対するニーズもこれから大きく変わるはずだから「優良物件」の定義も30年の間に激変する。

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