2021.12.30
# 韓国

韓国の「高齢化の予測統計」が波紋…「日本を超えるスピード」で進む“尋常ではない現実”

統計庁が出した驚きの数字

12月19日、韓国の統計を司る統計庁より「将来人口推計:2020~2070年」が公表された。この調査は5年に1回行われる調査であり前回調査は2015~2065年を対象としたものであったが、2018年から合計特殊出生率(以下、「出生率」とする)が1を割り込んだこともあり、2019年にイレギュラーに2017~2067年を対象とした推計が公表された。

今回は、2020~2070年を対象とした推計の内容を考察する。

〔PHOTO〕iStock
 

将来には不確実性が伴うため、これを推計時に考慮して出生率、期待寿命、国際純移動といった人口変動要因の将来水準の仮定をいくつか設けて複数の推計を行う。

出生率については、高位仮定は出生率が比較的高い水準に回復するとした仮定、下位仮定は比較的低水準にまでしか回復しないとした仮定が設けられている。

期待寿命については、高位仮定は期待寿命が比較的高くなるとした仮定、下位仮定は比較的低水準への上昇にとどまるとした仮定が設けられている。

さらに、国際純移動は2020年にはマイナスであったものが、高位仮定は比較的高い水準のプラスとなるとした仮定、低位仮定はマイナスのままとどまるとした仮定が設けられている。

そして、出生率、期待寿命、国際純移動の中位仮定は、それぞれ中程度となるとした仮定である。

これら3つの人口変動要因にそれぞれ3つの仮定があるため、合計で9つの仮定を導くことができるが、将来人口の中位推計は3つともすべて中位仮定を置いた推計、高位推計はすべて高位仮定を置いた推計、低位推計はすべて低位仮定を置いた推計である。高位推計は楽観的シナリオ、中位推計は標準的シナリオ、低位推計は悲観的シナリオといえるだろう。

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