2022.01.09
# ライフ

「この手紙を10人に回さないと不幸が訪れます」…日本で「不幸の手紙」が始まった経緯

チェーンメールとは、「同じ内容の文章を一定人数に転送せよ」と本文に記された電子メールのことを広く指す言葉だ。その中には「転送しなければ何らかの不都合なことが起きる」といったように、受信者を脅すような文面が使われているものもある。

手紙など紙面に記された場合もチェーンメールと呼ぶこともあるが、一般的には電子メールによって送られてくるものを指すことが多いだろう。

近年ではあまり見なくなったが、携帯電話が普及した1990年代後半から2000年代には様々なチェーンメールが流布し、人々の間で流行した。

ではこのようなメールはいつからあるのだろう。まずはその歴史を探ってみよう。

 

本来は宗教的な手紙だった?

初期の頃には、こういった人から人へ文章を伝染させるものは手紙の形で現れた。それらの手紙は「幸福の手紙」「不幸の手紙」などと呼ばれている。

そして「幸福の手紙」は元々海外で流布していたものが日本に流入してきたと考えられている。

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欧州では古くから「天国からの手紙」と呼ばれる手紙があったとされ、6世紀頃に記されたものが現存している。これは神やその代行者によって天から降ってきたという体裁で記されていた。これにはキリスト教等その宗教の教義を守ることや、手紙を持っていれば様々な不幸や魔の手から逃れることができることが記されていた。

そして手紙はその内容を多くの人に公開することを求め、複製することを推奨していたが、20世紀に入るとこれが変化したものが現れた。

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