ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでのグランプリ受賞をきっかけに、17歳で芸能界デビューした武田真治さん。90年代、フェミニンなファッションを身にまとう男性「フェミ男」の代表格として一世を風靡し、俳優からサックスプレイヤー、そしてバラエティタレントまで幅広い活躍を見せていた頃、意外にも心身共にどん底にあったといいます。

そんな絶不調だった時代を身体を鍛えることで乗り越えた武田さんが当時トレーニングルームに貼っていた数々の言葉を書籍化したのが、『上には上がいる。中には自分しかいない。』(幻冬舎)。武田さんを支えた自分の言葉、そして尊敬する人たちからもらった言葉を教えてくれました。

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コロナとインフルの中で再度出会った言葉たち

――本書を出版しようと思ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

武田:2021年のはじめにコロナとインフルエンザに立て続けに感染して20日間ほど自宅療養していたとき、やることがなくて部屋を整理していたら、20代後半から30代後半くらいまで、トレーニングルームの壁に貼っていた10年分の言葉の紙が出て来たんです。

筋トレを継続するためには「なぜ筋トレをするのか」ということを自分の中で言語化する必要があると感じて、思いついたことを書いていました。それらの言葉を見ていたら、精神的に不調だった時を思い出して、当時の回顧録を書いてみたいという気持ちになりました。

タイトルにもなっている「上には上がいる。中には自分しかいない」という言葉を書いたのは20年前でしたが、この言葉の他にも、「誰かのせいにはならない。だからしない」「やり切ること、それ自体を日々強くしていく」など、当時自分を励ました言葉を発信することによって、誰かの気持ちが上向きになればいいなと思ったんです。

武田真治さん/『上には上がいる。中には自分しかいない。』より