2022.01.04
# 年金 # 介護

3年以内に「介護破産」…母親の老人ホーム利用料に苦しんだ一人娘の大失敗

在宅介護を選ぶ意外すぎるメリット
酒井 富士子 プロフィール
公益財団法人生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」より

 在宅介護と施設介護に分けて月々に必要な金額を見てみると、前者は4.6万円、後者は11.8万円と、圧倒的に施設のほうが、費用がかかることがわかる。

 

在宅介護というと、同居の家族が朝から晩まで、食事や排せつの世話をするイメージがあるが、デイサービスや訪問介護を組み合わせれば、そんなことはほとんどない。

「訪問介護なんて、どれだけ費用がかかるかわからない!」と思う人もいるだろうが、65歳以上で初江さんくらいの一般的な年金収入で生活している場合、自己負担は1割だ。「1割負担」が適用される「自己負担限度額」は要介護度によって違うが、要介護1だと、1カ月の限度額は16万6920円。

つまりその額までは介護サービスを1割で利用でき、本人負担は1万6692円となる。7時間のデイサービスを週に5日間利用したとしても、1ヶ月の費用は約14万円。これだけかかっても、支給限度額の範囲内だし、実際に支払うのはその1割だ。

こうすることで、施設に入って毎月30万円を払うよりずっと低コストで、なおかつ本人も住み慣れた家で暮らしていけるのだ。

意外と知らない国や自治体の制度

第二に会社員の恵子さん自身が、もっと制度を使い倒すことを考えてもよかった。初江さんが倒れて入院している期間は、その後の介護体制を整えるための重要なタイミングでもあったのだ。

関連記事

おすすめの記事