2022.01.04
# 年金 # 介護

82歳の母親を「入居金0円」の老人ホームに入れて、大後悔した一人娘の悲劇

「値段相応」のヒドい施設だった
酒井 富士子 プロフィール

高すぎる老人ホーム利用料に驚愕

恵子さんは埼玉県に在住しており、初江さんも隣町に住んでいた。できれば、県内の近隣でよい施設に入居したいというのが母娘の希望だった。

しかし、調べてびっくりしたのは、特に高級そうには見えない一般的な介護付き有料老人ホームでも、入居金が300万~1000万円といった施設はザラにあること。そのうえで月額料金は30万~45万円もかかるのが相場なのだ。子どもが2人いる会社員の恵子さんには、とても払えない金額だった。

「入院生活をしているうちに、母は少し認知症気味にもなっていました。すぐに要介護認定を申請しましたが、審査の結果、日常生活での動作はほぼ自分一人で行える『要介護1』とのこと。比較的安価に入居できる特別養護老人ホーム(特養)には、特別な事情がない限り入れないことがわかりました。

認知症だと地域のグループホームにも入れるのですが、空きがありませんでした。そうなると、介護付き有料老人ホームで安価なところを探すしか選択肢はありません」

Photo by iStock
 

恵子さんが年金収入や資産について確認すると、初江さんは数年前に亡くなった恵子さんの父の遺族年金と自分の年金を足して、月々12万5000円で暮らしていることがわかった。

また、父名義だった預貯金はすべて初江さんが相続しており、まだ1000万円程度が残っていた。

「思ったより貯金が残っていると思った私は、年金と貯金を切り崩して、なんとか施設に入れると勝手に思い込んでしまいました」

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