ロシアの「ミリ・ハラ」が止まらない…日本を“挑発”するプーチンの「本当の狙い」

ロシア軍による「ミリ・ハラ」

12月に入り、ロシア軍によるわが国への「ミリ・ハラ(ミリタリー・ハラスメント:軍事的嫌がらせ)」が執拗に行われている。

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10日の拙稿「中露合同パトロールが活発化…繰り返される“挑発”に今、警戒が必要な『本当の理由』」で触れたような、10月以降の中露合同によるプレゼンス(示威行動)に引き続き、12月に入って14日にロシア軍の電子偵察機(IL-20)がオホーツク海から太平洋のわが国周辺を偵察飛行した。この翌15日、同じ機体(IL-20)を含む9機(8機の機種は不明)が、日本海からオホーツク海を経て北方四島の上空を通過し、太平洋側の北海道など周辺でわが国への近接飛行を行った。これに対し、航空自衛隊がスクランブル機を発進させるなどして対応した。

この同じ15日、ロシア国防省は、日本海でロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦「マーシャル・シャポシニコフ(DD-543)8,500トン級」が最新鋭の対潜水艦ミサイルの発射演習を行ったと発表した。また、これと並行して、ロシア政府が、「16日以降、北方四島の国後島南東海域で(艦艇などによる)射撃演習を実施する」とわが国に通報してきた。

北方四島では、11月23日にも高性能地対空ミサイル「S300V4」を使用するなどした軍事演習を実施している。

 

同地域において、このような演習や訓練が行われるたびに、わが国はロシア政府に抗議しているが、一向に止む気配はない。それどころか、このようなわが国周辺の海・空域などにおける「ミリ・ハラ」は、最近になってエスカレートする一方である。

なぜ、最近になってロシアはこのような行為を執拗に繰り返すようになったのであろうか。これを知るためには、我々は欧州に目を向けなければならない。

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