12月12日、SNSで「いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS」と題した日記が、話題を集めた。アップしたのは、オタクライターの「にゃるら」さんだ。

「Z世代」と巷で呼ぶ、ネットネイティブの若者世代にも関わり、Twitterなど大人世代のユーザーが多いツールも使うにゃるらさんが、なぜこの日記を書き、ツイートしたのか、その思いを寄稿してもらった。

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12日にアップした、あの出来事に対する日記

「若者から見たらTwitterは、いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNSに見える」という言説を目にして以来、このことについてずっと考え続けております。なぜなら、僕はTwitterを始めた10年前は10代として若者の立場であり、今ではすっかり30代手前という大人となってしまったから。

先日、60歳の書評家の方が、TikTokで本を紹介することで人気の若者に対して、「TikTokのような場所で杜撰に本を紹介して意味あるのか。この人、書評書けるの?」など、攻撃的な発言をしたことが話題になりました。僕は、この発言を「大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS」である事実の縮図だなと感じたのですね。

TikTokの若者たちが楽しく交流しているところに、Twitterで大人が「書評が書けるか?」と水を差す。どちらが正しいかはともかく、これではTwitterを「大人が喧嘩する場所」と認識しても不思議ではないでしょう。

自分は以前、Discord(※1)にて主に10代~20代の人間が集まるコミュニティを運営していまして、約1万人の方々が参加し、毎晩インターネットやオタクコンテンツについての話題で溢れる様子を観察してきました。

Discord内で積極的にコミュニケーションしているアカウントから、紐付けられているTwitterアカウントへ飛ぶと、Twitter上ではあまり発言していないことが多い。発言は数日に一度程度。親しい友人たちへの交流か、好きなコンテンツや推しの情報などをRTし、情報収集用として運用している印象を受けます。

つまり、Twitterは眺めるために使用し、趣味の合う仲間と和気藹々するのは狭いコミュニティで行っているのですね。何故なら急に「書評が書けるの?」なんて大人に怒られることもないから。

だからと言って、みんなでTwitterの意識を変えようなんて高尚な気持ちがあるわけではないですが、いつか自分もこの大人が喧嘩するためのSNSに染まり、若者の文化に水を差す可能性があることを想像すると、とにかくつらくなってきます。

<2021年12月12日 にゃるらさんがnoteとSNSに公開した日記>

※1:無料で使えるボイス・チャット。コミュニティを形成することに長けたチャットツ―ル