中国におもねって「台湾への外交非礼」をした!
「第4次産業革命委員会」は、台湾の唐鳳(英名オードリー・タン)行政院デジタル担当政務局員(閣僚級)が12月16日に行った「第4次産業革命グローバル政策カンファレンス」の社会改革セッションにオンラインで招待講演を行う予定であったのを、当日午前7時50分、唐氏の事務室に電子メールを送り付け、一方的にキャンセルを通知してきた。
取り消し理由には「両岸関係の各側面を考慮した」との言及があった。韓国外交部の崔ヨンサム報道官は「諸般の状況を総合的に検討して決定したと聞いている」としながらも具体的な背景について明らかにしなかった。
中国政府の反対があったか、韓国政府が中国の反発を考慮して演説を取り消したのではないかと見られている。
同委員会は文在寅大統領直属の組織であり、金富謙(キム・ブギョム)首相も共同代表を務めている。このような組織が台湾の閣僚級の後援を当日朝キャンセルするという狼狽ぶりを示すのは、中国の反発があったと見るのが自然だろう。
中国は12月5月の米韓首脳会談の共同声明と今月の米韓定例安保協議の共同声明に「台湾海峡」が表記されたことに対して、外交部報道官を通じ公式協議を行うなど「台湾リスク」に敏感になっていた。