コロナ禍が始まった2020年以降、出会い系サイトやマッチングアプリを通じた投資に関する詐欺が増えているという(国民生活センターHPより)。なかでも多いのが、自称・外国人による「国際ロマンス詐欺」だ。国際ロマンス詐欺とは、外国人を名乗る人物が恋愛感情を抱かせた相手からお金を騙し取ろうとする詐欺行為のこと。

国民生活センター越境消費者センター(CCJ)で2018年4月1日から2020年12月31日までに受け付けた相談/出典:国民生活センターHP

出会い系サイトおよびマッチングアプリを長年使用してきたというライターの富岡すばるさんも、ここ数年のあいだで何度も国際ロマンス詐欺と思われるケースに遭遇してきたという。何人もの「詐欺師」とやりとりしてきた富岡さんが、実体験をもとに、騙す側に共通する10の特徴について教えてくれた。

※以下、富岡さんによる寄稿。

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国際ロマンス詐欺に起きている変化

僕は出会い系ツールを10年以上にわたって使ってきた。ゲイである僕にとって、恋愛関係になり得る相手と知り合う機会など日常生活の中では滅多にないので、出会い系サイトやアプリは必需品だ。そのなかで何度も「国際ロマンス詐欺」と思われるものに遭遇してきたが、ここ数年のあいだで、その手口に変化が見られるようになった。

まず数年前によく見かけたのが、白人男性の写真をプロフィールにしているユーザーから、海外の出会い系サイトのURLが記されたメッセージが送られてくるパターン。これは有料サイトに登録させ、そこで課金させるのが目的のようだが、複数のユーザーから全く同じ文面のメッセージが何通も届くという非常にお粗末なものだった。

そして、1年ほど前に遭遇したのも、プロフィール写真が白人男性のユーザーだったのだが、今度は自称イエメン在住の軍人で、送ってきたメッセージも「近いうちに日本へ行くので仲良くしたい」というストーリー性のあるものになった。この「軍人系」はやがて「荷物を代引きで受け取ってほしい」と言ってきたり、「お金が必要だ」と言いはじめることはニュースなどで知っていたので、その人に「最短でいつ日本に来れるの?」と何度も聞き続けたら、案の定ブロックされてしまった。

このように、これまでは白人を装うパターンが多かったのだが、今年になってから急増しているのが、日本以外のアジア人を装った人から仮想通貨の投資を持ちかけられるパターンだ。

自称・中国人の国際ロマンス詐欺の人から送られてきたLINE

なお、ゲイアプリで見かける国際ロマンス詐欺の手法は、大抵すでに男女のマッチングアプリでも出回っていることが多い。仮想通貨パターンに関しても、僕が使っている複数のゲイアプリの他、異性愛者の女友達が使っている男女のマッチングアプリ、そしてバイセクシュアルの女友達が使っている女性同士のマッチングアプリでも同じ事例を確認している。「仮想通貨の国際ロマンス詐欺」は、性別や性的指向に関係なく、今もっとも注意してもらいたい詐欺の手法である。