2021.12.26
# ペット

芸能人にも大人気「ハイブリッドドッグ」に隠された、「残酷すぎる現実」

飼い主は知っておくべきではないか?
石井 万寿美 プロフィール

「新しい種」は生み出され続ける…

ペットはコロナ禍になっても人気です。一般社団法人ペットフード協会が昨年12月に発表した「全国犬猫飼育実態調査」によると、新規飼育者飼育頭数は、2019年から2020年にかけて猫では116%、犬では114%と増加しています。増え続ける飼育希望者のニーズにこたえて、室内でも飼いやすいように犬をより小型にしようとする動きが世界中で見られます。

小型犬は日本と同様に海外でも人気が高く、ブリーダーたちはこぞってミニチュアサイズの犬種を生み出していいます。しかしその結果、新たな悲劇が起こることもあります。

こちらのTechinsightの記事では、米国でより小さい犬種を求めて無理な交配を重ねた結果、生まれつき目を持たず、内臓癒着など多くの疾患を持った子が産まれたと報じられています。このように無理なブリーディングを繰り返すと、悲惨な事態を起こしてしまうことにもなるのです。

 

日本でも、主要畜犬団体公認の犬種ではないですが、体高23cm以下とトイプードルよりさらに小さい、タイニープードルやティーカッププードルと呼ばれている犬がいます。以前アメリカの雑誌で生後1カ月程度の仔犬がティーカップに入った写真が紹介され、話題となりました。

このような小さいプードルは骨がもろく、すぐに低血糖を起こすなど健康面で問題を抱えた子も多いです。そのため小さい犬を生み出すブリーディングを、お金のために「トイ(おもちゃ)をつくる」と呼ぶ人もいるほどです。

もちろん、現在ハイブリッドドッグを飼っている飼い主の方に、「今すぐ手放せ」「飼っていることを反省しろ」などと言うつもりはありません。中には健康面で問題ない子や、病気やケガになっても飼い主の手厚いケアを受けている子もいます。

しかし人間は、珍しくてかわいい種を求める傾向にあります。犬や猫をブリーディングするということは長い時間がかかりますし、慎重に行わないと「怪物」をつくり出すことにもなりかねません。

これからも珍しいハイブリッドドッグがペットショップで並ぶこともあると思います。しかし見た目のかわいさだけで購入を決める前に、こういった背景知識を学んだうえで決断してほしいと思います。

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