2021.12.26
# ペット

芸能人にも大人気「ハイブリッドドッグ」に隠された、「残酷すぎる現実」

飼い主は知っておくべきではないか?
石井 万寿美 プロフィール

ハイブリッドドッグの先駆けとなった犬種「ラブラドゥードル」では、以下で説明するような問題も起こりました。新しい犬種をブリーディングすることには、ネガティブな一面も付きまといます。

「ラブラドゥードル」の悲劇

それでは「ラブラドゥードル」がどんな犬だったのか、歴史を紐解いてみましょう。

ラブラドゥードル[Photo by iStock]
 

1989年、いまから約30年前のできごとです。オーストラリアの盲導犬団体に勤務していたウォーリー・コンロン氏が、介助を必要としているが動物アレルギーを持つ人のために、知的で働き者であるラブラドールレトリバーと、毛が抜けにくく動物アレルギーがあっても飼いやすいと言われるスタンダードプードルを交配させて、「ラブラドゥードル」を世に送り出しました。これがきっかけとなり、ハイブリッドドッグに関心が集まり始めます。

このように両種の犬のいいところだけを取り合わせることができるのならば、人間の希望に沿って、ハイブリッドドッグをつくればいいと思われるかもしれません。しかし場合によっては、ハイブリッドドッグに取り返しのつかない問題が起こることもあるのです。

CNNによれば、前述のコンロン氏はラブラドゥードルについて、「パンドラの箱を開け、フランケンシュタインの怪物を解き放ってしまった」と振り返っています(「怪物解き放った」、ラブラドゥードルの生みの親が後悔表明)。

動物アレルギーを誘発しないラブラドゥードルをつくろうとしたコンロン氏でしたが、実は誕生した3匹のうち、そのような犬は1匹しか生まれなかったのです。また前述の記事で彼は、「ラブラドゥードルの多くは精神に異常をきたしているか遺伝上の問題を抱えており、健康な子犬が誕生する例は『ごくわずか』だ」と話しています。

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