2021.12.26
# マンガ

「物が捨てられない親」のモノを処分する苦悩…「これはお守りだから」と取り返されることも

気が付けば今年もあとわずか、週末は本腰を入れて大掃除を――なんてご家庭も多いのではないだろうか。

漫画家の堀内三佳さんが自身の体験を描いたマンガ「収納しすぎて家、失いました」は、抑えられない物欲と収集癖を持つ堀内さん一家が、物があふれるあまり最後には家を手離してしまうまでを赤裸々に綴った問題作だ。

「収納しすぎて家、失いました」(竹書房)

書斎の納戸を占拠した文房具、欲望のままに増えた食器、捨てられないスクラップブック、店舗並みの品ぞろえとなった手芸用品、突然ハマった手作り石鹸キット、取り憑かれたように集めたK-POPグッズ…。なぜこんなに増えてしまったのか、そして“捨てる”ことがこんなに大変だなんて――。

堀内さんの壮絶な体験は、「物が捨てられない」「家に物があふれている」人にとって打開のヒントになるかもしれない。

 

なぜこんなにモノがあるのか

2019年、堀内さん一家(堀内さん、夫、長女、次女の4人家族)はこだわりにこだわった札幌の「億の家」を手離すことになった。

手離す直接的なきっかけは、夫が体調不良により仕事ができなくなりローン返済が滞ったから。けれども、家にあふれる物のことを考えると、「これ買ってなかったらローン返せてたね」と、間接的には物のせいだと堀内さんは振り返る。

堀内さん一家は、長女の東京進学を機に上京したため拠点が2つ。売ることになった札幌の家は90平米×3階建てとかなりの広さがあり、堀内さん一家が15年弱住んでいたあとも母親と妹夫婦が暮らしていたため、物がたんまり詰まっていた。

「収納しすぎて家、失いました」より

中でも堀内さんが苦戦したのが母親の荷物で、階段・クローゼット・居間のカウンター下収納など、どこかしこに大量の物が…。しかし母親はそれを理解してくれず「えー、捨てないでよ? これは大事なモノなんだから」と譲らない。

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