「8」が中古市場で大人気問題
「X」から「13」への買い替えを検討するうえで、もうひとつ問題になってくるのは、iPhoneの「リセールバリュー」だ。
『マネー現代』の過去記事〈中古スマホ市場で「iPhone8」がメチャクチャ売れている納得の理由〉にあるように、現在もiPhoneの中古市場で人気を誇っているのは、「8」である。
その人気の理由として、(1)カメラやプロセッサのスペックが必要十分であること(2)中古で3万円を切るという価格帯がお手頃(3)物理ホームボタンが残るなど、画面サイズもちょうどよく手に馴染みやすい、などが挙げられている。
この市況は、「12」が発売されて以降変わらず、「X」よりも活発に在庫が動いている。そうすると、「8」と同タイミングにリリースされたはずの「X」の中古価格が徐々に値崩れして、8に肉薄する可能性もあるのだ。
「8」には物理ホームボタン、小柄な4.7インチディスプレイなど、後継機種にはない特色があり、今後もそれらを求める人には一定のニーズがあると言える。
「X」にもシリーズ初の有機EL搭載や「Face ID」など、優れた新機能が備え付けられたものの、後継機種も対応しているといえばそうだ。
また、「X」に限ったことではないが、一定の「乗り換え遅れ」層がいることも事実としてあるだろう。