2022.01.07
# エンタメ

フジテレビ「昭和の昼番組」が、令和の今まで「生き残り続けている」納得の理由

時を経ても腐らない番組フォーマット
木村 隆志 プロフィール

他の名番組が放送されない理由

photo by iStock

もう1つ見逃せないのは、「他の番宣番組より、俳優の素の表情が見られるから楽しい」という声があがるなど、視聴者の評判がいいこと。現在の『ドレミファドン』は、テレビ局、出演者、視聴者の3者にとってメリットのある特番となっている。

一方、冒頭に挙げたクイズの名番組は、なぜ令和の今、放送されていないのか。

それぞれの背景を挙げていくと、『なるほど!ザ・ワールド』は特番として放送されていたが、ここ2年間はコロナ禍の影響をモロに受けて放送できなかった。ただ、リモートや現地スタッフを使った番組形式も可能だったはずだが、それをしないのは、制作費、リスク、視聴率などの点で放送の必然性が薄いからか。

次に『平成教育委員会』も、特番として約2年以上放送されていない状態。その最後も、『FNS27時間テレビ』内で「令和教育委員会 体育の時間SP」というコーナーだったことが、“平成”というコンセプトの微妙さを物語っている。もともと『ドレミファドン』ほどオリジナリティのあるコンセプトではなかったこと、MCのビートたけしが高齢であることなども理由の1つだろう。

その他、『クイズ$ミリオネア』は高額賞金やMC・みのもんた、『クイズ!ヘキサゴン』は時代に合わない「おバカ」フィーチャーやMC・島田紳助などの問題があり放送は難しい。

ちなみに、これらの中で最も長く放送されていない『クイズ!年の差なんて』は、さらに放送困難。2017年にテレビ朝日が『中居正広の身になる図書館』内で『世代別クイズ ジェネレーションチャンプ』という『クイズ!年の差なんて』のアップデート版を思わせる企画をメインにリニューアルしたが、わずか3ヵ月で視聴率不振を理由に終了させてしまった。ジェネレーションギャップは、いかにもファミリー視聴が期待できそうな企画に見えるが、現実は厳しいのだ。

 

いずれも一世を風靡した番組だけに、フジテレビにとっては財産であり、状況が変われば復活する可能性はあるが、だからこそ現在進行形でファミリー視聴が期待できる『ドレミファドン』の普遍性が際立って見える。

番組開始当初は、「レコードをテープに録音し、それを切り貼りして徹夜でイントロクイズを作っていた」そうだが、そんな先人たちの熱意が令和の現在に通用する番組フォーマットを作ったと言ってもいいのではないか。

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