2022.01.07
# エンタメ

フジテレビ「昭和の昼番組」が、令和の今まで「生き残り続けている」納得の理由

時を経ても腐らない番組フォーマット
木村 隆志 プロフィール

音楽コンテンツは若年層狙いの一手

ファミリー層向け番組の中でも音楽コンテンツは、昭和から令和の現在まで視聴者ニーズが変わらないジャンル。各局が2~3程度レギュラーの音楽番組を持ち、季節ごとに長時間の音楽特番が放送されているほか、バラエティの音楽コーナーも少なくない。

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たとえばバラエティ業界には「困ったときは音楽系のクイズをはさもう」というセオリーがあり、その最たるものがイントロクイズ。その上、『ドレミファドン』はクイズ番組であるだけでなく、歌手たちの歌唱シーンを含む音楽番組の要素も備えていることもポイントの1つだろう。

また、YouTubeやTikTokなどで、若年層が音楽コンテンツにふれる機会が増えたことも大きい。民放各局は、「スポンサー収入を得やすい若年層を取り込みたい」ため、必然的に彼らが聴いている曲をテレビで流す機会を増やそうとする。

それは1994年スタートの『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』が、2015年に若手アーティストをフィーチャーした『HEY! HEY!NEO! MUSIC CHAMP』として復活し、放送され続けていることからもうかがえる。

つまり『ドレミファドン』も、若年層が配信で楽しむ若手アーティストの曲をイントロクイズで使うことで、親世代だけでなく子世代の視聴をうながそうとしているのだ。

そして近年、放送頻度が増えた理由は、季節ごとにスタートする連ドラの番宣に絡めるようになったから。それは今回の番組名が『クイズ!ドレミファドン 冬ドラマ豪華俳優陣が激突!新春SP』だったことからもわかるだろう。

 

過去を振り返ると、「全盛期」と言われる1990年代の月9ドラマには、『東京ラブストーリー』の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」、『101回目のプロポーズ』の主題歌「SAY YES」、『素顔のままで』の主題歌「君がいるだけで」、『あすなろ白書』の主題歌「TRUE LOVE」など、多くの人々が「耳に残っている」というくらいイントロにこだわって作られた楽曲が多い。そのため当時の主題歌はイントロクイズには最適な曲が多く、現在のドラマ番宣に関連付けやすいなど相性がいい。

新たにスタートするドラマの番宣が可能な上に、菅田将暉や浜辺美波ら人気俳優が一同に介す華があり、ファミリー視聴が期待できる。さらに、広告収入の低下にコロナ禍が重なって苦しいテレビ局にとって、制作費の点でも計算の立つ『ドレミファドン』は貴重だ。

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