考えられる会社側の対応は以下のものになる。
○ 10月分の休日出勤及び11月6、7日分の代休についての休日出勤手当及び割増賃金分を計算して支払う。
○ 店舗のバイト採用は継続して進める。ただし求人条件の検討や求人方法の改善が必要なケースもある。
○ A藤さんは会社の命令で休日出勤をさせているのだから、代替え休日を取得するにあたり、本人が業務の調整が出来ない場合、上司であるB里課長が率先してA藤さんの業務内容を見直し、代替え休日を取得できるよう配慮する必要がある。
○ どうしても代替え休日を取ることができない場合、休日出勤手当を支給する。ただし、労働時間管理の問題があるので、A藤さんだけをレストランに出勤させるのではなく他のメンバーと交代で勤務させるなどの対処策を検討する。
A藤さんは翌日もB里課長に、「2日分の代休を除いて、その他の休日働いた分は休日出勤手当を下さい。もし課長がこれまで通り知らぬふりをするのなら、今度はC宮部長に訴えます」と言った。
ところがB里課長は相変わらず無視する態度を取ったので、A藤さんはC宮部長に現状を訴えた。A藤さんの処遇を知らなかったC宮部長はすぐにB里課長を呼び、状況を説明させた上で休日にタダ働きをさせていたことを叱責した。そしてA藤さんには今まで休日出勤分の休日出勤手当などを計算し、来年1月の給料日に支払うことを約束した。
しかし、店舗のアルバイトは現在も募集中だが、土日の勤務希望者が少なくどうしても必要な人員が確保ができない。一方で、A藤さんの労働時間を考えると、このまま毎週土日の勤務は不可能である。そこでC宮部長が思いついた案とは……。
「いらっしゃいませ」
次の土曜日、レストランでA藤さんのかわりに店番をしていたのは何とC宮部長だった。そして厨房でレタスをちぎっていたのはB里課長。当面はアルバイトのかわりとして、3人でローテーションを組んで対応することにしたのだ。A藤さんもレストランの仕事は好きなので、月3日間くらいの休日勤務なら問題ないと引き受けた。
ボーイ服に身を包んだB里課長とC宮部長は、若返った気分だと喜んだ。ピタピタの上着からはみ出たお腹の肉を気にしてつまんだり、時々オーダーを間違えたり、慣れない片付けに戸惑いお皿やコップを割ったりしているのが玉に瑕だが……。
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