2021.12.28
# ビジネス

休みも手当もないのは「法律違反」です…休日に“タダ働き”を強いられた30歳会社員の逆襲

木村 政美 プロフィール

休日出勤について知っておきたいこと

休日出勤とは、労働契約によって休日と定められている日に出勤して仕事を行うことをいい、従業員が休日出勤した場合、企業は次のいずれかの処遇を行う必要がある。

○ 振替休日を取得する。
○ 代休を取得する。
○ 休日出勤手当を支給する。

それでは順を追って説明していこう。

 
振替休日と代休の違い

振替休日とは、休日出勤日の前に、あらかじめ他の労働日を休日として指定することで、休日と労働日を振り替えることをいう。

例えばA藤さんの場合。2021年10月のカレンダーで見ると2日(土)は休日出勤していたが、10月1日までに代替え休日が指定されていた場合は、振替休日扱いとなる。

代休とは、休日出勤後、代わりに他の労働日に休みを与えることをいう。A藤さんの場合、10月2日の出勤当日に「あさっての月曜日は会社を休んでいいよ」と言われたら代休扱いである。

このように、振替休日と代休にはその意味に明確な違いがあるが、企業によってはB里課長の例のように、違いがわからずに「振替休日」「代休」という言い方をしている場合があるので、きちんと内容を理解し使い分ける必要がある。その理由は、振替休日と代休とでは賃金の計算方法が違うからだ。

振替休日の場合は、振替日が休日扱いとなるため、休日手当や時間外手当などの割増賃金は発生しない(要するに休日出勤をしたことに対する賃金の増加はない)。

ところが代休の場合は、休みを与えることに加えて、更に休日出勤分の割増賃金部分のみの加算が発生する。例えばA藤さんの給与が時給換算で2,500円(基礎賃金)、会社の法定休日は日曜日、所定休日が土曜と祝日なので、日曜出勤は1時間当たり875円(2.500円×0.35)土曜と祝日の出勤は週40時間以上働いた時間に対してのみ同625円(2,500円×0.25)の割増賃金が発生する。

ちなみにA藤さんの例では、12月中旬に取得する2日間の休みは、振替休日ではなく代休扱いになるので注意したい。

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