2021.12.28
# ビジネス

「こんな会社、辞めてやる!」連日の休日出勤を“タダ働き”扱いされた30歳会社員「我慢の限界」

新型コロナへの不安が完全に消えたわけではないが、街に人手が戻りつつある現在。その影響で業種によっては人材不足で補充が間に合わず、休日でも社員が稼働しなければならない会社も存在する。

そこで問題になるのが、振替休日や代替休日。制度はあっても、多忙や管理職の理解不足で、ちゃんと取得できないことも。飲食店を経営する企業に勤務する男性社員のケースをもとに社労士の木村政美氏が解説する。

「休日出勤」続きなのに代わりの休みが取れなくて…

A藤さん(30歳・男性、仮名=以下同)は、複数の飲食店を経営する会社で総務を担当している。店舗は新型コロナの影響で長らく休業していたが、緊急事態宣言が明けた今年の10月から営業を再開した。しかしある店舗では休業中に辞めたバイトの補充が上手くいかず、どうしても週末の勤務シフトのやり繰りができないため、店の近くに住んでいたA藤さんが会社命令で急遽土・日に出勤し1日8時間手伝うことになった。
*注 A藤さんの本来勤務時間は平日の9時から18時まで(昼休みは1時間)で土・日・祝日は休みである。

おしゃれな雰囲気のレストランバブで、配膳や調理補助からバイトのシフト作成、会計業務までを請け負ったA藤さんは、大学時代の4年間カフェでバイトをした経験を活かし、そつなく業務をこなしていった。しかも背が高く爽やかなイケメンなのでユニフォームであるコジャレたボーイ服が良く似合い、そんなA藤さん目当てにやってくる女性の顧客も増え、彼自身も楽しく仕事をしていた。

Photo by iStock
 

しかし楽しいといっても、総務の仕事との掛け持ちで10月はほとんど休みがない状態で働きづめ。11月に入るとさすがに疲れてきた。

会社には休日出勤をした場合、振替休日の制度があり就業規則にも記載されているのだが、申請しようにも、平日は本来の業務があるため代わりの休みが取れない。困ったA藤さんは上司であるB里総務課長(以下、「B里課長」)にどうすればよいか相談をした。

話を聞いたB里課長はA藤さんに、適当に業務を調整して代替えの休日を取るようにすすめたが、A藤さんは、

「私もそうしたいのですが、休みを取ると、普段の仕事に支障が出てしまうで今の状況では無理です」

と言い、レストランの出勤日を減らせないかと頼んだ。しかしB里課長は

「君の仕事ぶりはとても評判が良くて、店舗担当のC宮総括部長(以下、「C宮部長」から『当分の間、A藤さんを土日のシフトから外さないでほしい』と頼まれている」

と首を横に振った。困ったA藤さんは

「それならば、今までの休日出勤分を休みではなく給料で下さい」

と提案したが、B里課長の返事は

「それは困る。会社は新型コロナの影響で売上が落ちていて、人件費を削減するために極力残業を認めない方針なのに、休日出勤手当なんか出せないよ。無理、無理」

そして何とか代替え休日を取ってほしいとA藤さんに繰り返し言った。

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