ワクチン2回接種しても面会不可…家族と病院の苦悩を解決する「ひとつの答え」

面会時のPCR検査無料化という朗報
小林 美希 プロフィール

全てを「面会禁止」しなくても…

ただ一方で、ワクチン接種が進むなかで国は9月の段階で、医療機関や高齢者施設、障がい者施設での面会について「ワクチン・検査パッケージ」の適用が考えられることを示している。

内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策本部の「ワクチン・検査パッケージ制度要綱」(2021年11月19日)では、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の下でも、ワクチン接種や検査により感染リスクを低減させることで、飲食やイベント、人の移動などの行動制限の緩和を可能にするとしている。

ワクチンの2回目接種から14日以上経過していることが確認されれば現時点では当面の間、有効期限は定められない。PCR検査などの結果については検体摂取日より3日以内が有効期限となり、抗原定性検査の結果の有効期限は検査日より1日以内となる。

もちろん感染が急拡大した際に医療体制がひっ迫すると見込まれると、政府や都道府県の判断でワクチン・検査パッケージ制度は適用されず強い行動制限を要請されることがあるが、厚生労働省は11月24日に医療機関と福祉施設それぞれに「事務連絡」を行った。

厚労省はその事務連絡で、患者や利用者、家族のQOL(クオリティ・オブ・ライフ:生活や生命の質)を考慮し、地域の感染状況も踏まえたうえでワクチン接種や検査結果を考慮して「対面での面会や外出についての対応を検討すること」と国の方針を示した。

 

さらに日本環境感染学会も「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第4版)」(2021年11月22日)を出しており、面会制限についての見解にも言及。ワクチン接種を完了している場合やPCR検査などで陰性が確認されている人が面会を希望する場合は、流行の状況を考慮したうえで、面会の際の感染対策に配慮しながら実施することも検討すべきとしている。

同ガイドには外来患者への対応として「コロナを疑う症状の有無を疑わず、ユニバーサル・マスキングとして、年齢、病状が許す限り不織布またはサージカルマスクの着用を求める」とある。それに加えて、患者との一定の距離を保つこと、手の消毒を徹底するなどすれば、全てを「面会禁止」しなくても良いのではないか。

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