ワクチン2回接種しても面会不可…家族と病院の苦悩を解決する「ひとつの答え」

面会時のPCR検査無料化という朗報

「いよいよ患者さんが最期だという時になってやっと面会できても、もう患者さんは意識がない状態で話せないのです。もっと元気なうちに会わせてあげたかった」

東海地方の病院で緩和ケア病棟に配属されているベテラン看護師が、涙ながらに話す。緩和ケア病棟には主に終末期を迎えるがん患者が入院している。

〔PHOTO〕iStock
 

周辺の病院は新型コロナウイルスの感染予防のため、どこも患者と家族の面会が一切禁止されている。そうしたなか、同病院では緩和ケア病棟だけは面会が許されている。とはいえ、日中の決められた時間帯のなかで3枠。面会者は患者1人につき1人で5分のみ。患者が急変した時だけ病室に2人まで入ることができるが、その時にはもう、患者は話ができない状態になっている。

この病院は面会させてもらえるという噂が広がり、入院を希望する人が増えている一方で、東京から来る家族の面会はできない。もし面会を望むなら2週間待機しなければならないという。「ワクチンを2回打っていても、面会できないのか」と苛立つ家族からの苦情を看護師は最前線で受け止めなければならない。

「病室に一人でいるのは、やはり寂しいだろうと思います。本当は患者さんのそばに家族がいれてくれればと思います。なんとか気晴らしできるように私たちが患者さんを部屋の外に連れ出したくても、看護師不足でできないのです」と、看護師も苦しい胸の内を語る。

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