2021.12.27
# 医学部 # 家計

6年間で「平均3200万円」…私大医学部の学費が、国公立大の「10倍」なワケ

むしろ、国公立が安すぎる…

私大医学部の学費は、高額なことで有名だ。さらに大学によって学費も大きく変わり、6年間通して考えると最大で約3000万円もの差が生じることもある。学費の大幅値上げによる志願者数の減少については、【前編】『6年間で「最低2000万円」…私大医学部の学費が「こんなにも高い」事情』で見た通りだ。ここからは、主に学費と私大医学部の偏差値の反比例関係について紹介しよう。

綺麗な反比例になった

2020年7月に学費の1200万円値上げを公表した東京女子医科大学(東京都)は、志願者数が減っただけではなく、偏差値も下がった。というのも、医学部の学費と偏差値は、おおむね反比例の関係だからだ。一般的に、学費が大幅に下がると偏差値が上がり、学費が大幅に上がると偏差値が下がる。

こちらの表は、私大医学部の「6年間の総費用」を安い順に並べて、右端に河合塾の偏差値を記載したものだ。

河合塾が調べた学費と合格者偏差値をもとに、筆者作成。学費は2021年度募集要項・大学パンフレット・ホームページ等を参考に作成したもので、入学金、授業料や経費など を含む。偏差値は、2021年の医学部合格者が2020年の9月、10月に受験した河合塾の全統記 述模試の平均偏差値。産業医科大学の下段の学費は修学資金貸与制度を利用した場合
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私大医学部の学費と偏差値の関係(編集部作成)
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なおこの偏差値は、2021年の医学部合格者が2020年の9月、10月に受験した河合塾の全統記述模試の平均偏差値だ。また縦軸に6年間の総費用、横軸に偏差値をプロットしたグラフを見ると、慶應義塾大学(東京都)の偏差値が飛び抜けているものの、おおむね反比例にあると言える。

2008年に順天堂大学(東京都)が学費を約900万円値下げしたときには、偏差値が急上昇。その後、昭和大学(東京都)、東邦大学(東京都)、帝京大学(東京都)、東海大学(神奈川県)、藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学、愛知県)、愛知医科大学(愛知県)なども値下げした。さらに2018年には、「私立御三家」の一角を占める日本医科大学(東京都)が570万円値下げしたことによって、偏差値が上昇した。

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