閣僚経験者が絶句「岸田には何もない。安倍でも国家観が、菅でも実行力があったのに」

首相動静はなぜ書き換わったか
小倉 健一 プロフィール

人の話は聞いても、決められない

最近の岸田首相は、10月の総選挙で落選した石原伸晃前衆院議員を内閣官房参与に起用したものの、石原氏が代表の政党支部が国の緊急雇用安定助成金60万円を受給していたことに批判が高まると、12月10日にわずか1週間で参与を辞任。18歳以下の子供を対象にした現金5万円とクーポン5万円分配布という政府の支援策をめぐっても、自治体が希望すれば全額現金給付も容認する考えに転じるなど、ドタバタばかりが目立っている。

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「右往左往するのは、今になって始まったことではない。岸田氏は昔から人の話を聞くことは得意だが、何かを決めることは不得意だ。そういう人物が首相という最高責任者になり、自分で最終決定を下さなければならないわけだから、毎日かなりの重圧と戦っているんだろう」

こう冷ややかなコメントをするのは閣僚経験者の一人だ。

「安倍氏には国家観があった。菅義偉氏には実行力。岸田氏には今のところ何もない。これからも軌道修正しながら政権運営していくことになると思うが、それを来年夏の参院選を前に自民党議員や国民がどう感じるか。周りでサポートする人間がしっかりしないと、どうにもならないかもしれない・・・・・・」(同)

岸田氏は12月13日の衆院予算委員会で、石原氏起用の任命責任に関し「混乱ということについては否めない。この点については申し訳ない」と陳謝したが、羅針盤なき航路に不安を抱く官僚も増えているようである。

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