米中は中国恒大債務危機問題のもみ消しを図るつもりなのか?

その先は結局、世界「複合危機」だ
大原 浩 プロフィール

どちらもデフレ経済の甘い汁を吸っていた

共産主義中国では、安い賃金で労働者を酷使して製造した製品の大量の輸出を行い、その上前を撥ねることによって共産党員をはじめとする特権階級が潤っていた。中国が「世界へのデフレ輸出」基地であったことがこの国を発展させたのだ。

米国企業も共産主義中国から激安価格で輸入して、消費者にそれなりに安い値段で販売することによって利ザヤを稼いだ。米中特権階級で、労働者や消費者を犠牲にして儲けた利益を分け合っていたのだ。

もちろんウォールストリートも共産主義中国相手の商売で儲かった。つまり、米国企業は、(デフレ型ビジネスである)IT・インターネットだけでは無く「中国がデフレの輸出基地」であることの恩恵を大いに受けていたのである。

しかし、中国恒大危機以降ウォールストリートは苦境に立たされる。彼らにとって「中国は大きすぎて潰せない」相手に成長してしまったからだ。

 

米国を中心とした市場で、ウォールストリートの大手金融機関が「中国恒大の危機」を軽視しているように見えるのは、もし本格的な危機になったら彼らも破綻しかねないから「見て見ぬふり」をしているだけなのだ。

習近平政権の政策も、そのウォールストリート(バイデン政権)の足元を見ている感があるが、いつまでもこのような状態を維持できるであろうか。

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