2021.12.26

知識経済社会では、じつは「ルフィ」「ルパン三世」的リーダーが圧倒的有利なワケ

スーパーヒーローでは勝ち残れない

スーパーヒーローはかっこいいが

古くは月光仮面、私世代ではウルトラマン、仮面ライダー、キカイダー、スーパーマン、バットマンなどスーパーヒーロー達は、基本的に「ピン」で活躍する。突出した能力を持った人間(宇宙人、機械、サイボーグ)が人類を救うために孤軍奮闘するわけだ。

by Gettyimages

スーパーヒーローが巨大な悪の組織と戦う傍らで、各国の軍隊、警察は全く無能でスーパーヒーローだけが人々の期待を一身に集める。

また、相棒がいる場合もあるが、率直に言えば「アシスタント」程度の役割しか果たさない。ミステリー(探偵小説)の金字塔であり、最も映画化・ドラマ化されたといわれる小説である「シャーロックホームズ・シリーズ」のホームズとワトソンの関係が典型だ。スーパーヒーローの探偵とアシスタント兼記録係であると言ってよいであろう。

世界中のほとんどの人々が、このような「ヒーロー物語」に囲まれて育っているため、人々は政治家や経営者に対しても「ヒーロー」であることを求めがちだ。しかし、アドルフ・ヒットラーや毛沢東を例に上げるまでもなく「スーパーヒーロー」として人気を集めた人物が実は「邪悪な独裁者」であったというケースは珍しくない。

また、ベンチャー企業を成功させて絶賛された経営者が、私欲丸出しで業界での独占を画策するという悲しい出来事はGAFA以外でも多数起こっている。

だから、我々は「スーパーヒーロー」として世間から注目される人物を「冷静な目で客観的に見つめる」必要があるというわけだ。

しかし、最近の日本におけるヒーローものは、ワンピースなどのように「対等な立場の仲間がそれぞれの能力を生かして力を合わせる」スタイルが増えてきているように思える。

このように、1人のスーパーヒーローだけではなく、多くの仲間がそれぞれの個性を発揮して活躍するという物語は、アメコミをはじめとする海外勢にはほとんどみられず(ファンタスティック・フォー・シリーズは例外かもしれない)、日本の独自仕様とされ、メイド・イン・ジャパンのアニメ・マンガが世界的に人気を博する理由ともいわれる。

 

よく考えれば、「ルパン三世」もルパンだけではなく、次元大介や石川五ェ門がほぼ対等に活躍し、それがこの作品の魅力でもある。

さらに「モ―ニング娘」から始まって「AKBシリーズ」や「EXILEシリーズ」などの絶えない人気を見ていると、まるでガレージで立ち上げたベンチャーが、次々と関連企業を立ち上げ、破竹の勢いで成長する姿を思わず重ね合わせてしまう。

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