20年度の「文筆、作曲、美術家」の申告者数は13万3716人で前年度比1万7984人増加している。平均所得は231万円で前年度比9万円の増加だ。
「職業選手、競技関係者、職業棋士」も申告者数は2万434人と同1449人増加しており、平均所得は667万円と同5万円増加している。
これに対して「芸能関係者」は、申告者数は7万2819人で同1万1283人増加しているが、平均所得は203万円と同26万円(11.4%)も減少している。(表5)

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所得金額階層別に見ると、「職業選手、競技関係者、職業棋士」では所得70万円以下の申告者数が前年度比で減少しているのに対して、「文筆、作曲、美術家」では前年度比292人(0.7%)、「芸能関係者」で同前年度比2045人(8.1%)増加している。
70万円超250万円以下でも、職業選手などが10.8%の増加に対して、文筆家などは22.0%、芸能関係者は33.6%と大幅に増加している。
250万円超500万円以下でも同様の傾向が見られ、特に芸能関係者の90.8%が500万円以下となっている。ちなみに500万円以下は、文筆家等では88.4%、職業選手などでは63.3%だ。
華やかで煌びやかに見えるエンターテインメント、芸能の世界にも確実に新型コロナの影響は現れており、特に芸能関係者の所得を直撃している様子が浮き彫りになっている。