2021.12.22
# ビジネス

まるで天国と地獄…コロナでエンタメ業界に「残酷なまでの格差」が生まれていた

ギャンブル業界は絶好調、一方で…
鷲尾 香一 プロフィール

仕事は3分の1に

まず、映画館、劇場・興行団、音楽・芸術等興行のエンターテインメントの指数の動きをみると、映画館は20年5月に1.3まで落ち込んだ後、20年10月に100まで回復した。これは、社会現象にまでなったアニメ「鬼滅の刃」の映画版が10月に公開された影響が大きい。(表2)

表2

しかし、その後は再び活動は低下し、20年3月から21年10月までの指数の平均は49.1にとどまっている。映画館に関係した仕事は半減したということだ。

劇場・興行団と音楽・芸術等興行への影響はより大きい。映画館ほど大きな指数の落ち込みはないものの、20年8月に劇場・興行団は17.0、音楽・芸術等興行は13.8まで落ち込んだ。

その後の回復もままならず、20年3月から21年10月までの指数の平均は劇場・興行団が33.3、音楽・芸術等興行が35.9となっている。

 

これらの職業に携わる仕事は、1年半以上の期間にわたり3分の1に減少したことになる。21年10月には政府の緊急事態宣言が解除され、映画館や劇場など施設への入場規制も緩和されたが、まだその効果は現れてはおらず、厳しい状況が続いている。

冒頭の20年11月30日の拙稿にも登場したが、筆者には雑誌の編集者から落語家に転身した後輩がいる。その彼に再び話を聞いてみると、「20年は19年に比べて、収入が3分の1、21年は半分に減少している」という。

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