2021.12.25
# ライフ

サンタの国・フィンランドと日本、「生活保護」を比べてわかった「決定的な違い」

日本の「公助」は貧弱すぎる…
岩竹 美加子 プロフィール

フィンランドの生活保護の仕組み

これらの収入や手当をまず得て、それでも最低限の生活ができない場合に支払われるのが生活保護であり、「基本部分」「その他の基本的出費」の2つに分けられている。

基本部分に含まれるのは食費、被服費、常備薬費、衛生費、近距離の交通費、新聞代、携帯・インターネット代、趣味・レクリエーション費、その他個人的・家族の日常的な出費である。この基本部分は支給される金額が決まっているので、内訳は個々にチェックはされず、領収書などを見せる必要はない。

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2021年現在、1人住まいの場合の基本部分は504.06ユーロ(約6万5500円)である。
シングルペアレントは、574.63ユーロ(約7万4700円)。10歳から17歳の子どもについては、1人目は352.84ユーロ(約4万5870円)、2人目は327.64ユーロ(約4万2600円)。10歳以下の子どもは1人目が317.56ユーロ(約4万1300円)、2人目は 292.35ユーロ(約3万8000円)である。

親の家に住む、18歳以上の人に対する基本部分は367.96ユーロ(約4万7800円)。この金額は、一人住まいの場合の73%に設定されている。親には18歳以下の子どもの扶養義務があるが、18歳を越えると義務はない。そのため、親と同居していても必要ならば生活保護を受けられる。

また、18歳以下の子どもは親と一緒に住んでいない場合、「基本部分」を申請できる。社会保険庁は申請者の親の収入と財産、扶養義務を果たすことができるかどうかなどを判断して決めることになる。

基本部分は最初、1、2ヶ月の支給を認められて支給が始まり、必要な場合は延長を申請していくシステムになっている。

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