セリーヌの才能にほれ込み、私財をつぎ込んだプロデューサー

カップルの絆と言えば、セリーヌとルネの結婚は2つの理由で大きな批判を受けてきた。まずは26歳という年の差だ。セリーヌの母親がデモテープを地元の名プロデューサーであるルネ・アンジェリルに送ったのは、セリーヌが12歳のとき。

当時、ルネは2度目の結婚をしている38歳だった。もちろん、そのとき2人の間に恋愛感情はなく、母親に連れられたセリーヌの歌声を聞いたルネは感動して涙を流したという。彼女の才能にほれ込んだルネは、自分の家を担保に借金をしてファースト・アルバムをプロデュースした。

-AD-

キスをした唯一の男性と結婚したセリーヌ

ファースト・アルバムも成功し、天才少女としてカナダのフランス語圏内やフランスでキャリアを順調に歩み始めたセリーヌだったが、ルネは彼女をそのままティーンのポップスターにすることを嫌がった。「世界中をツアーする有名なシンガーになりたい。一生歌うことだけしたい」(※1)というセリーヌの夢を叶えるべく、15、6歳のときに1年半の休止をセリーヌにとらせた。

"世界の歌姫"になるため、セリーヌは英語をマスターし、パフォーマーとしての実力をつける必要があったからだ。そして、17歳になったセリーヌは歌手として再スタートを切り、母とルネと3人でカナダ中をツアーするように。

この頃、セリーヌの母もルネも、セリーヌのルネへの恋心に気づいていたが、母は猛反対。ルネもまたセリーヌの恋に答えることはなかったという。結局、セリーヌとルネが初めてのデートをしたのは彼女が19歳になってから。その数年後に2人は結婚した。

セリーヌは2016年のルネの亡き後、CBS Newsにこう語っている。「ルネは私がキスをした唯一の男性」で彼らは「2人でひとり」だったと(※2)。セリーヌは初恋の人と結婚したのだ。

(c)photos jean-marie-leroy ©Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l'huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga