GDPの数字も改ざん? 国交省のデータ書き換えで、これから起こること

最悪の「禁じ手」の結末

ショッキングな「二重計上」

国土交通省が建設業の受注動向などの調査票を書き換え、データを二重計上していたことが明らかになった。書き換えが行われていた背景やGDPなどの統計に影響はないのか、どのような改善策があるのか。

筆者のようにデータを分析手法の基礎にしている者にとってはかなりショッキングな出来事だ。

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問題となっている統計は国交省の「建設工事受注動態統計」で、これは統計法により基幹統計に「建設工事統計」として指定されているもののうちの一つだ。その調査対象は、前々年度完成工事高が1億円以上の業者から、完成工事高規模に応じて抽出した約1万2000社が受注し、国内で施工される建設工事である。基幹統計については、統計調査対象者は統計法13条により調査に回答する義務がある。

今回の不適切な扱いは、事業者から集めた調査票のうち、期限に間に合わなかった分の受注実績で起きた。書き換えが始まったのが2013年度からという。期限に間に合わなかった分を翌月以降の分と合算して計上するよう都道府県に調査票を書き換えさせていたという。しかも、期限に間にあわなかった分を推計値としていたが、それに実際の受注実績を加えて二重計上しているもののあったという。

報道によれば、調査票の提出が間に合わない事業者が多かったために、こうした書き換えが行われていたというが、統計事務としてまったく腑に落ちない。そもそも調査票の書き換えというのは、やってはいけない禁じ手だ。

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