2021.12.20
# エンタメ

「M-1グランプリ2021」、ファイナル進出の3組が教えてくれた「“成長”という希望」

2021年大会の「物語」

12月19日、日本最大の漫才の賞レース「M-1グランプリ2021」が開催され、錦鯉が優勝しました。錦鯉のお二人、本当におめでとうございます。優勝決定後のまさのりさん(ボケの長谷川雅紀さん)の涙に、思わずこちらも感動で目頭が熱くなりました。

「M-1グランプリ」公式サイトより
 

ところで、M-1グランプリという賞レースは、それぞれの年ごとに、大会を通じての「象徴的な物語」とでも呼びたくなるようなものを(場合によっては複数)生む力があるように見えます。

たとえば、2020年大会は「大逆襲」の物語があったように思います。この大会はマヂカルラブリーの優勝でしたが、この優勝は、2017年大会決勝で審査員の上沼恵美子さんに叱られ最下位に終わったところからの大逆転劇でした。大宮の劇場からやってきた二人は「逆襲」の雰囲気をまとっていたのではないかと思います。

2019年大会は、ミルクボーイが優勝、ぺこぱが3位になったことで、「伏兵の大勝利」といったイメージがあったように思います。またこの年は、ぺこぱの芸によって「誰も傷つけない笑い」という新たな潮流も注目を集めました。

2018年大会は、霜降り明星が優勝しましたが、この大会は「新世代の勃興」といった物語を呼び寄せたように思います。霜降り明星は当時20代後半という若い年齢でしたし、大会後には近い世代の芸人たちとともに「第7世代」と呼ばれるようになり、若い世代の力が注目を集めることになります。

過去の大会それぞれが生み出した物語の数々。では、今年はどうかといえば、「成長」が一つの重要な物語・キーワードになっていたのではないかと思います。どういうことでしょうか。

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